1,800円以上の注文で送料無料

ルポ 年金官僚 の商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/07/14

年金制度の立案や運用に携わった「年金官僚」に焦点を当て、我が国の年金の歴史を紐解く。 まさにドキュメンタリー番組を見ているかのような読ませる文章で、かつての年金官僚たちの奮闘や、政治により年金制度が翻弄される様などがよく伝わってきた。 「マクロ経済スライド」が人口減少、平均余命の...

年金制度の立案や運用に携わった「年金官僚」に焦点を当て、我が国の年金の歴史を紐解く。 まさにドキュメンタリー番組を見ているかのような読ませる文章で、かつての年金官僚たちの奮闘や、政治により年金制度が翻弄される様などがよく伝わってきた。 「マクロ経済スライド」が人口減少、平均余命の延びによる調整に過ぎないことなど、年金制度についての理解も深まった。やはり年金制度は複雑怪奇で、今までわかっているようで、全然わかっていなかったことがわかった。 本書で年金官僚の歴史を振り返ってみて、行政学で指摘されているように、日本の官僚の趨勢が、昭和の頃から現代にかけて、国士型官僚、調整型官僚、吏員型官僚と変化してきたということを再認識した。小山進次郎氏や山口新一郎氏などは、まさに国士型官僚であり、この方たちの下で働いた年金官僚たちはめちゃくちゃたいへんだったろうが、とても働き甲斐があっただろうなと思う。 一方、著者も年金官僚の〝顔”が見えなくなってきていると指摘しているが、年金官僚に限らず、近年の官僚が小粒化しているのは確かだと思う。本書の最後で紹介されている現職の年金官僚による「官僚的書面回答」が全てを物語っている。かつての国士型官僚が理想の姿だとは必ずしもいえないとは思うが、官僚たちにはもっと気概、人間味を持って政策立案に取り組んでほしいものである。

Posted byブクログ

2024/05/10

年金制度の変遷を厚生省・厚労省の年金官僚という人にスポットを当てながら描く。年金という複雑な制度が社会情勢や政治の動きを受けて揺れ動いてきた様が分かる。 とはいえ、一つ一つはそこまで詳しくないのであまり頭に入ってきたとは言い難い。ただ、最終章のGPIF改革と2000万円問題は金融...

年金制度の変遷を厚生省・厚労省の年金官僚という人にスポットを当てながら描く。年金という複雑な制度が社会情勢や政治の動きを受けて揺れ動いてきた様が分かる。 とはいえ、一つ一つはそこまで詳しくないのであまり頭に入ってきたとは言い難い。ただ、最終章のGPIF改革と2000万円問題は金融との絡みもあって背景が良く分かった。例の水野氏は本当にゴリ押しでCIOのポストに着いたんだなと思った。

Posted byブクログ

2024/05/06

刺さる言葉多かった。社会保障の根幹の一つとも言える年金制度の変遷がよくわかった。年金の神様かっこいいな、、、もっと勉強しよう、、

Posted byブクログ