ハコウマに乗って の商品レビュー
著者の新刊が出れば小説、エッセイ問わず必ず読む。 映画の舞台裏のことがほんの少し垣間見えて、興味深い。 それにしても日本は欧米や韓国に比べてその映画をとりまく環境でだいぶ遅れているのだなとわかる。 拘束時間が長すぎ、賃金低すぎ、ロケの許可が(鉄道とか)とれなすぎ。 映画に携わる人...
著者の新刊が出れば小説、エッセイ問わず必ず読む。 映画の舞台裏のことがほんの少し垣間見えて、興味深い。 それにしても日本は欧米や韓国に比べてその映画をとりまく環境でだいぶ遅れているのだなとわかる。 拘束時間が長すぎ、賃金低すぎ、ロケの許可が(鉄道とか)とれなすぎ。 映画に携わる人は苦労が多すぎ。好きだから我慢できるの範疇を超えてるよね。 幼少期の頃から理屈っぽいくて聡明だったであろう著者の 雑文を読むのが好き。
Posted by
表紙のハコウマがデカイ気がするんだが… 映画や芸術、人に関する言葉が、凝縮&磨かれていて ハッとする。 監督や演出家、脚本家の目線、感覚とは広く、鋭く、多様なんだなと… 日本の芸能が、日本の人からも世界からも、もっと愛されてもっと大切に もっと認められてほしい…
Posted by
初っ端の「戦いません!」が衝撃かつ共感した。 映画監督、スタッフ、小説家、エッセイ執筆に携わってきた感性もあり、どれも興味深い話。 183冊目読了。
Posted by
「映画監督の毎日は、 平凡でドラマチック ときどき爆笑」 2誌の連載エッセイ。 力まずすんなり届く読みやすさは流石。
Posted by
西川美和とヤマザキマリは私の中できれいな男前両巨頭。頭が良くてきれいで飾らない。最高。 そしてユーモアも兼ね備えている。 無敵。 フレッシュフレッシュ、あたりからどんどん面白くて読み終わりたくなかつた。 愛もあるんだよなぁこのかた。 映画も全て見ています。
Posted by
現代日本社会はコンプライアンス遵守へ向かうべく様々な試行、改善が課題となって動き出している。バックラッシュが少なからずありながらも、弱者やマイノリティへの救済は人道的に優先される時勢にある。"昔は…" と自身の愚行を肯定しがちなのは、戸惑いや理解不足からくるも...
現代日本社会はコンプライアンス遵守へ向かうべく様々な試行、改善が課題となって動き出している。バックラッシュが少なからずありながらも、弱者やマイノリティへの救済は人道的に優先される時勢にある。"昔は…" と自身の愚行を肯定しがちなのは、戸惑いや理解不足からくるもので、そこを謙虚に受け止めて自省し変えていく勇気こそ、社会を変えていく源流になる。筆者・西川美和もまた旧態依然から進まない日本映画界に嘆き、自らを変えていくことの大切さを語っていく朴訥さに感嘆する。劇的な変革を望まなくてもいい、その方向性の持続こそ次世代に受け継ぐべき務めなのだ、そしてその姿勢は映画界に限らず社会に生きる私たちの責務である。
Posted by
【映画監督の毎日は、平凡で、ドラマチック(ときどき爆笑) 】コロナ、オリンピック、新作映画公開から日常のささやかな一コマまで。大人気映画監督が、悩み、笑い、書いた、等身大の5年間。
Posted by
- 1