めおと旅籠繁盛記 の商品レビュー
刃傷沙汰を起こし、自分も深傷を負いながら 逃げていた直次。 通りがかりに板橋宿の旅籠「松丸屋」のお路の危機を助けたところ、今度は自分が倒れてしまい 松丸屋のご夫婦とお路の世話になる。 人を信じたことなどなかった直次だが 松丸屋の温かさにふれ、恩を返したいと思うようになり、昼間は...
刃傷沙汰を起こし、自分も深傷を負いながら 逃げていた直次。 通りがかりに板橋宿の旅籠「松丸屋」のお路の危機を助けたところ、今度は自分が倒れてしまい 松丸屋のご夫婦とお路の世話になる。 人を信じたことなどなかった直次だが 松丸屋の温かさにふれ、恩を返したいと思うようになり、昼間は修繕や掃除を手伝い、夜は最近流行っているという追い剥ぎの見張りをすることとなる。 お路に気がある定之助に邪魔をされたりしながらも 真相に迫っていく直次。 初めて人の温かさにふれた直次は旅籠「松丸屋」を 救えるのか、今度こそ、居場所を作れるのか? 旅籠屋が舞台ながら、お客目線はなく 旅籠町に暮らす人たちのお話。 少し軽めの時代小説をと思い、タイトルだけで選んだこの作品。気のいい夫婦が、旅籠屋で奮闘するお話かと思っていたらしっかり、手に汗をにぎる闘いの場面がある作品でした。 新シリーズとあるので、このタイトルの意味を深く知るためにも、次回作を楽しみに待ちたいと思う。
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人ってどの時代も、出会う人との縁で変わる、 変われるなぁ・・・としみじみ、ほのぼのと思いながら読みました。 直次さんのこれからは宿場町、そして松丸屋の一員として頑張る姿をみたいです! お路とはどうなるんだろう? 続きが楽しみです。
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千野さんの新シリーズ。題と帯だけ見ると脛に瑕持つ無宿者がさびれた旅館を娘と一緒に盛り立てていく話のようだが、登場人物を見るとバディ物の要素もあるのかな。板橋宿(と蕨宿含む江戸北部)が舞台というのが珍しい。
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