マンガって何? の商品レビュー
京都にあるマンガミュージアム常設展示をもとにした、マンガとはなんぞやの本。 ざっくりと簡潔に漫画のことがわかります。海外での広まりやその国独自のマンガの発達、電子出版の台頭など、興味深かったです。 ただ!本全体が横書きなので「マンガでわかる」の部分のマンガも横書きなんですよ!つ...
京都にあるマンガミュージアム常設展示をもとにした、マンガとはなんぞやの本。 ざっくりと簡潔に漫画のことがわかります。海外での広まりやその国独自のマンガの発達、電子出版の台頭など、興味深かったです。 ただ!本全体が横書きなので「マンガでわかる」の部分のマンガも横書きなんですよ!つまり左から右に読む…それが現在のマンガのグローバルスタンダードなんでしょうけれども、日本で生まれ、日本の現行MANGAのほぼすべてが縦書きで右から左に読み下す形式なのにこれはないんじゃないのと超個人的に思ったので、ささやかな抵抗で★二つにしました。
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京都国際漫画ミュージアムと京都精華大国際漫画研究センターの出した、マンガ学の入門書。 本書でのマンガは、絵・文字・コマの要素を持ち、プリントメディアに媒介されたものとのこと。 その上で、1~4章にかけ、マンガ前史、明治以降のマンガの発達史、読者や雑誌、マンガの作り方や作り手、マ...
京都国際漫画ミュージアムと京都精華大国際漫画研究センターの出した、マンガ学の入門書。 本書でのマンガは、絵・文字・コマの要素を持ち、プリントメディアに媒介されたものとのこと。 その上で、1~4章にかけ、マンガ前史、明治以降のマンガの発達史、読者や雑誌、マンガの作り方や作り手、マンガ的表現論と話が進んでいく。 そのあとが面白い。 漫画をめぐる経済、多メディア展開やコミケなどの多様な楽しみ方、海外での翻訳状況、日本マンガの影響を受けた海外でのマンガの状況、そして海外の書き手が日本に入ってくる動き。 すごい影響力のある分野なんだなあ、と改めて感じた。 フランスのバンドデシネ(B.D.)、アメリカのマンガには、グラフィック・ノベルと言われる作家性の高いものがあるそうだ。 どんなものなのか、一度見てみたい。 アフリカのマンガ(フランス経由で入ったらしい)も面白そうだ。 マンガを見る視座が紹介されていて、とてもバランスがいい本だと思った。 最後の方は京都国際マンガミュージアムの紹介になっている。 建物は昭和初期に建てられた龍池小学校の校舎をリノベーションしたものだそうで、一度訪れてみたいようなすてきな建物。 博物館だから、企画展示をし、資料を収集、保存するのだろうと予想がつくが、面白いのは「実用マンガ」の受注生産をしているところ。 商品の販促用資料に載るマンガや、社史、啓発などの目的で作られるものがあるそうだ。 初めてここを訪れる漫画家には、手形をとるということもしているらしい。 いつ行けるかわからないけれど、今後も注目してみようかと思った。
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こんな本が出ていたことを知らず、新聞広告か何かで目にし、これは読んどかないとってことで入手・読了。大好きだけどよくは知らないマンガの基礎知識とか、ざっくり学ぶことが出来る良書。ガイドブック的な役割もあるのかと思ったけど、そこはカバーされておらず…。ちょっと残念。
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マンガがあってよかった。 マンガの歴史や表現方法などを紹介する企画展示を元にした本。京都国際マンガミュージアムの本であることからわかるように、パッと読めるようにまとめてあるが、研究の入り口のようにもなっている。マンガに興味のある人はぜひ手に取ってもらいたい。
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京都国際マンガミュージアム企画の歴史本。マンガの起源、吹き出しの誕生、世界のマンガなど見所が多いです。これ1冊でマンガの主要な基礎知識は掴めるのではないでしょうか。資料点数が多く気になる考察も多い。最新の動向(韓国ウェブトゥーン)などをおさえている点も嬉しい。
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