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やまと言葉の人間学 の商品レビュー

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2024/06/24

もてなし、やさしさ、たしなみ、つつしみ、なつかしさ、かなしみ、さようなら、などなど、やまと言葉の語源に遡り、古来からの使用例を辿って、その言葉に込められてきた日本人の魂のあり方が、平明で静かな筆致で語られる。 とても味わい深い一冊だった。 総括として、著者は九鬼周造を引用して次の...

もてなし、やさしさ、たしなみ、つつしみ、なつかしさ、かなしみ、さようなら、などなど、やまと言葉の語源に遡り、古来からの使用例を辿って、その言葉に込められてきた日本人の魂のあり方が、平明で静かな筆致で語られる。 とても味わい深い一冊だった。 総括として、著者は九鬼周造を引用して次のように語る。 九鬼周造は、日本の思想文化の大事な要素として「自然」「意気」「諦念」の三つを挙げている。「自然」という「おのずから」と、「意気」という「みずから」、そして「諦念」という「あきらめ」とが、われわれの発想の基本としてあるというのである。 竹内哲学がここに見事に要約されている。

Posted byブクログ