教養としての「世界史」の読み方 の商品レビュー
▼本村凌二さんは「ローマ史の大家」として知っていて、1~2冊読んだことがありました。それらは大変にオモシロかった。先日、「名作映画で読み解く世界史」という本を書店で発見衝動買い。読みやすく興味深く大満足。近年、木村さんはこういう一般向け柔らか世界史本も手掛けてらっしゃるんだなあ、...
▼本村凌二さんは「ローマ史の大家」として知っていて、1~2冊読んだことがありました。それらは大変にオモシロかった。先日、「名作映画で読み解く世界史」という本を書店で発見衝動買い。読みやすく興味深く大満足。近年、木村さんはこういう一般向け柔らか世界史本も手掛けてらっしゃるんだなあ、ならそれは読みたいなあ、と。何しろPHPさんですからね。というわけで探したらこれがあったので。 ▼講演の速記本みたいな感じです。意識的に専門語やディティールを避けて分かりやすく語られています。個人的にはル・ゴフさんの「子どもたちに語るヨーロッパ史」と同等の分かりやすさと納得さで、大満足。 ▼個人的には、「なぜ」を徹底する、「なぜ」を納得する考え方がとても好感。そして、歴史という人間臭い物語は結局、地理と気候と地勢、あとは経済に導かれているという合理的思考。 ▼民族大移動もそうですが、「産業革命はなぜ英国でだけ起ったのか?」がオモシロかった。実は、蒸気機関や、商品出荷先の植民地、都市生活者、などなどの条件は他にもあった、と。ではなぜイギリスでだけ? これ、本村さん曰く、「新たな燃料となる「石炭」がイギリスでたまたま、都心近くで大量に採れたからではないだろうか」。なるほど。 このシリーズ?、まだ数冊あるようなので、ゆっくり楽しみたいです。
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まずはなんといってもローマ。 ローマの歴史は全てに通ずる点を持っているように思える。ローマ史だけでももっと勉強してみたい。 日本(江戸時代)の特性(武士道、誠実、技術信仰)が古代ローマの気高き精神と相通ずるという主張がとても気に入った。今日の日本人の大多数はそれを忘れ去ってしま...
まずはなんといってもローマ。 ローマの歴史は全てに通ずる点を持っているように思える。ローマ史だけでももっと勉強してみたい。 日本(江戸時代)の特性(武士道、誠実、技術信仰)が古代ローマの気高き精神と相通ずるという主張がとても気に入った。今日の日本人の大多数はそれを忘れ去ってしまっていると思うが、改めてアイデンティティとして大事にしていきたい。民主主義の危機、資本主義の限界に不安を覚える昨今だからこそ。
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専門書の中ではトップレベルに面白いと思う。歴史の繋がりが感じられて世界史の面白みが上手く書けている。
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まさしく教養としての世界史がラクに読める本。さらに‥‥改めてギリシャ・ローマ通史を読んでも良いかな。
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