世界最強の地政学 の商品レビュー
205ページと小さな本だが、簡潔にまとまっており、世界史の解像度を大いに高めてくれる。 高校時代に世界史を選択していたが、ほぼ何も学ぶこともなく終わってしまった。 この本を世界史を学ぶ前に読んだら、知識の理解や吸収が全く違ったものになるだろう。 世界史と地理は一緒に学んだ...
205ページと小さな本だが、簡潔にまとまっており、世界史の解像度を大いに高めてくれる。 高校時代に世界史を選択していたが、ほぼ何も学ぶこともなく終わってしまった。 この本を世界史を学ぶ前に読んだら、知識の理解や吸収が全く違ったものになるだろう。 世界史と地理は一緒に学んだ方がいいのではないかと思った。 そもそも世界史を学ぶ意義は、本書に書かれているようなものの見方・考え方を身につけるためではないだろうか。 シーパワーとランドパワー ルートとチョークポイント バランス・オブ・パワー という3つの章で説明されるものの捉え方が特に参考になった。 グランド・ストラテジーの章も勉強になった。 索引と読書案内(Further Reading)があれば、最高の地政学の入門書となったことだろう。
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今読むべき本 昨今、地政学についての関心が高くなってきていると思う。 ロシアによるウクライナ侵攻、ハマスのテロに端を発するイスラエルのガザ地区攻撃。そして、益々武力による勢力拡大の意図をあらわにしてきている中国の一帯一路戦略。 これら世界の覇権争いについて分析し、国家、独裁者の...
今読むべき本 昨今、地政学についての関心が高くなってきていると思う。 ロシアによるウクライナ侵攻、ハマスのテロに端を発するイスラエルのガザ地区攻撃。そして、益々武力による勢力拡大の意図をあらわにしてきている中国の一帯一路戦略。 これら世界の覇権争いについて分析し、国家、独裁者の考えを理解する考え方が地政学だと思う。 奥山氏の新著は、この地政学の歴史的な流れと、理論の進展、そして実際に歴史がどのように動いてきたかを平易に紹介してくれる。 世界の地理は変わることがない。 その地図の上に成り立つ国家の考え方を考察する助けになると思う。 面白かった。
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戦略階層:世界観→政策→大戦略→軍事戦略→作戦→戦術 地政学≒ものの見方・考え方→思考のパターンのひとつ 世界観=頭の中の地図 リアリズム=衝突モデル リベラリズム=協調モデル 6つのキーワード:世界観、シー&ランドパワー、ルートとチョークポイント(線と点)、グランド・ストラテジ...
戦略階層:世界観→政策→大戦略→軍事戦略→作戦→戦術 地政学≒ものの見方・考え方→思考のパターンのひとつ 世界観=頭の中の地図 リアリズム=衝突モデル リベラリズム=協調モデル 6つのキーワード:世界観、シー&ランドパワー、ルートとチョークポイント(線と点)、グランド・ストラテジー、バランス・オブ・パワ、コントロール ロシア:ランドパワーのジレンマ 中国:面の支配から脱却できず・帝国的過剰拡大 日本:あるがままを受け入れ最適解を模索 ラグランジュ・ポイント:地球と月の間の重力の均衡点 徳川家康・敵を殲滅しない←徳川家による支配の永続 4つの対外アプローチ:完全優越・選択的関与・オフショアバランシング・孤立主義
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『世界最強の地政学』 奥山 真司 著 「世界最強」かどうかは別にして、地政学の歴史や考え方、現在進行中のロシア、中東、中国、果ては宇宙の話まで、これ一冊で十分という感じです。地図が多用されていることから、眼で見てわかる工夫もされており、新書版としては「最強」かと思います。 ...
『世界最強の地政学』 奥山 真司 著 「世界最強」かどうかは別にして、地政学の歴史や考え方、現在進行中のロシア、中東、中国、果ては宇宙の話まで、これ一冊で十分という感じです。地図が多用されていることから、眼で見てわかる工夫もされており、新書版としては「最強」かと思います。 日本は海洋国家であるはずなのに陸軍というランドパワーが強い理由、隣国とはどこも敵国、戦争に勝つ定義は何か(この定義ではロシアは敗戦状態)など、改めて考えさせられるところがありました。新聞やニュースなどで断片的に入ってくる情報を俯瞰することができ、これで1,000円チョットとはお得な一冊です。
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【リーダーたちの頭の中の地図を読む!】戦略を考える人たちが頭の中に持っている世界地図。それを読み解くのが地政学だ。六つのキーワードで戦略的発想を分かりやすく解説。
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