南原繁「戦争」経験の政治学 の商品レビュー
序章 問題の所在と方法:南原の政治思想の内在的理解に向けて 1 南原繁の生涯とその時代:対象の概観 2 問題の所在:南原を対象とした諸研究から 3 本書の方法:二つの視角と手続き 第1章 「価値並行論」および「理想主義的社会主義」:その理論と思想史的位置 1 問題の所在:南原の...
序章 問題の所在と方法:南原の政治思想の内在的理解に向けて 1 南原繁の生涯とその時代:対象の概観 2 問題の所在:南原を対象とした諸研究から 3 本書の方法:二つの視角と手続き 第1章 「価値並行論」および「理想主義的社会主義」:その理論と思想史的位置 1 問題の所在:南原の政治哲学の「中核」をめぐって 2 「価値並行論」の成立・展開・変容:南原の言説追跡 3 南原の「大正デモクラシー」経験:左右田喜一郎と蠟山政道の「文化価値」論 4 「理想主義的社会王義」の成立:南原の「戦争」経験と政治哲学 5 結びにかえて:戦後における「価値」論とその行方 付録 講義プリント×「政治哲学序説』対照表 第2章 「世界秩序」構想と「立憲」主義:「正義」概念との関連 1 問題の所在:「世界秩序」・「立憲」主義と「正義」価値 2 戦前における「世界聯邦国家」と「純粋共和政」:「世界の公民的憲法」の構想 3 戦時期における「全体的協同主義」と「純粋立憲政」:国際経済の「組織的計画」の構想 4 戦後における「世界連邦」構想と日本国憲法:「永久平和」―「正義」の理念の帰結 5 結びにかえて:「永久平和」―「正義」とその担い手としての「共同体」 第3章 「共同体」主義の制度構想と学問的方法:「政治上の合理主義」論とその対極 1 問題の所在:南原の「戦争」経験の契機とその内容をめぐって 2 「政治上の合理主義」と「共同体」:戦前におけるリベラル・デモクラシー批判の展開 3 戦時下の「政治上の合理主義」論とその対極:ゲオルゲ・クライス=「國體明徴」批判の展開 4 「政治上の合理主義」の制度構想と学問的条件:戦後の理論的帰結 5 結びにかえて:「戦争」経験の契機と「政治上の合理主義」 第4章 「共同体」主義と宗教・人格・國體:和辻哲郎の倫理学との対照 1 問題の所在:「共同体」主義と「神政政治思想」とをめぐって 2 南原の政治哲学における「共同体」の位相:「政治」と「宗教」との間 3 和辻の倫理学における「共同体」原理:「宗教」と「芸術」との間 4 結びにかえて:南原の「神政政治思想」批判の思想史的意義 第5章 「国家と宗教」論とその射程:ナチズム批判・「日本神学」批判から戦後「人間革命」論へ 1 問題の所在:「国家」と「宗教」との間の論理をめぐって 2 南原のナチズム批判:戦前と戦中との間 3 南原の田邊哲学=「日本神学」批判:「批判主義」と「日本的キリスト教」との論理 4 南原における「国家と宗教」の論理:戦中と戦後との間 5 結びにかえて:二重革命としての戦後「人間革命」論 終章 南原における「戦争」経験の政治学 あとがき
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