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Mine! 私たちを支配する「所有」のルール の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2024/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デューク大のバスケットボールの試合チケットの配分方法は、単に早い者勝ちではない。チケットの抽選に参加するには、36時間キャンプをしなければならない。早い者勝ちではなく、抽選に参加できるだけ。 ディズニーのファーストパスは、滞在時間を増やした。早い者勝ちが唯一のルールではない。その結果、有料のVIPツアーを作ることができた。身障者パスがあったために、身障者を雇う人が出てきた。それに対抗するため、これを廃止してVIPツアーを作った。 p51

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2024/08/30

様々な所有権に関する実例と問題点を知る事ができた。 アメリカの事が大半なので、日本にはそのままは当てはまらない部分もあるが、共通する部分も多い。 腎臓や、卵子の売買については、全体から見て最適なあり方は何か、工夫の余地があると感じる。特に、腎臓を一つ失っている身としては、何かあっ...

様々な所有権に関する実例と問題点を知る事ができた。 アメリカの事が大半なので、日本にはそのままは当てはまらない部分もあるが、共通する部分も多い。 腎臓や、卵子の売買については、全体から見て最適なあり方は何か、工夫の余地があると感じる。特に、腎臓を一つ失っている身としては、何かあったら入手出来る可能性が開かれている方がありがたい。 シェアリングについては、確かにマイナス面もあるが、限りある資源の有効な活用は重要だと思う。

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2024/08/22

新しい視点。斬新。 それでいて、日常馴染みのあるテーマ。 これが本になるとは、、、 タイトル Mine! では日本人にはなんのこっちゃか、だ。 読み終えたうえでタイトルを考えれば、、、 わーたーしーのー かな。 子供がおもちゃの取り合いのときに主張する言葉。 なぜか女の子に...

新しい視点。斬新。 それでいて、日常馴染みのあるテーマ。 これが本になるとは、、、 タイトル Mine! では日本人にはなんのこっちゃか、だ。 読み終えたうえでタイトルを考えれば、、、 わーたーしーのー かな。 子供がおもちゃの取り合いのときに主張する言葉。 なぜか女の子になっているが、、 そう、この本は、「自分のもの」という概念が危ういことを教えてくれる。 そのルールを決めるのは誰か。 自分たちに都合の良いルールを押し付けられて、損をしている人たちがいないか。 いるのだ。 インディアンの土地に対するアメリカ人。ミッキーマウスについてのディズニー、、、 なぜかアメリカがらみが多い。 そういう人種なのだろう。 ボンズの73号ホームランボールは誰のもの、というのは面白かった。 折角グローブを用意してキャッチしたが、周囲からタックルされ取りこぼし、 裁判に持ち込み破産した気の毒な人、、、 ディズニーランドのファストパス LCCの座席のリクライニング 地下資源 夫が資格を取るために勉強している間妻が養い、見事夫は成功、報酬を得たが離婚 その時元妻が得るべきものは、、 。。。 いろんなところで「所有権」が生じる。それぞれの裁き、その後の反応が面白い。 私の問題意識と一致したのは地球環境。 アマゾンの密林の恩恵を受けるのはアマゾンに住む人ではない。 地球全体。 利益を得るためアマゾンに住む人が樹を倒し、燃やすのは当然と言えば当然。 ここに新しい仕組みを設けなければ、地球温暖化はますます進む。 日本の酷暑の原因の一つは中国の発展ではないかと私は思っている。 中国大陸がどんどん都市化されればお隣の日本は影響を受けざるを得ない。 黄砂やPM2.5もそうだろうが。 日本より広い概念の所有権だが、すんなり頭に入った。 序章 誰が・何を・なぜ 第1章 遅い者勝ち 第2章 占有は一分の勝ち 第3章 他人の蒔いた種を収穫する 第4章 私の家は私の城…ではない 第5章 私の身体は私のもの…ではない 第6章 家族のものだから私のもの…ではない 第7章 所有権と世界の未来

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2024/08/19

普段はあまり考えることのない「所有」について、土地、飛行機のリクラインニングシート、ディズニーランド、Kindleまで、あらゆる事例から「所有するとはどういうことなのか」「直感的な所有の考えは正しいのか」等を解説する本。面白い。 法律に関する話が大半であるにも関わらず、挙げられ...

普段はあまり考えることのない「所有」について、土地、飛行機のリクラインニングシート、ディズニーランド、Kindleまで、あらゆる事例から「所有するとはどういうことなのか」「直感的な所有の考えは正しいのか」等を解説する本。面白い。 法律に関する話が大半であるにも関わらず、挙げられる事例が身近なおかげか全く退屈しない。本書でも挙げられている通り、専門知識がなくとも経済学を楽しめた『ヤバい経済学』に近い面白さ。 「企業が所有のルールを曖昧にする理由」あたりは特に興味深かった。

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2024/08/09

所有、占有について、歴史や法律、家族、人種差別、企業、特許など様々視点から論じた一冊。 不合理との戦いの歴史の様なエピソードは、今も昔も変わらない。

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2024/08/01

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01429638

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2024/07/26

あんまりメモは残せなかったが、色々と示唆に富む内容だった。エネルギーや環境の分野への学びが後半に出てきてなるほどと思う事多々。 長いけどまた読み直したい。

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2024/07/17

アメリカの法律と事例を出しながら、所有について考えさせられる内容。ドローンが飛ぶ時、自分の敷地の上はどこまで自分の所有か?なんて考えたこともなかった。そういう意味で、興味のある人にはめちゃくちゃ面白いと思う。法律をわかりやすく一般人に理解してもらうために書かれたというのも頷ける。

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2024/07/16

所有という概念と、それがどのように形成されたか、変化しているのか。 その中で私たちの社会はどうなって行くのか。望む方向に導くためにどんなことが行われているのか。 アメリカの法律はイギリス系で、ドイツやフランスをベースにする大陸系の日本とはいくらか状況は違っている。また、州ごとに法...

所有という概念と、それがどのように形成されたか、変化しているのか。 その中で私たちの社会はどうなって行くのか。望む方向に導くためにどんなことが行われているのか。 アメリカの法律はイギリス系で、ドイツやフランスをベースにする大陸系の日本とはいくらか状況は違っている。また、州ごとに法律が違うというアメリカの特異性もある。 印象的なのは、法的な所有をコントロールすることで社会は良くも悪くも変えられるということ。 金持ちが税金を払わなくていいようにすることで社会の不平等は拡大する。一方で、環境を守るようなインセンティブを設計できる。 裁判所はどんな社会が望ましいのかという観点を含めて法を解釈、運用してほしい。

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2024/06/29

図書館新刊コーナーより。 途中ところどころ飛ばし読み。 明快な答えを提示するというよりは、いろいろな視点から考察する本。 「私の!」を主張するときのストーリー(利権がらみ)をある程度まとめて、6つにして紹介している。 早い者勝ち、占有、誰が種を蒔いたか、家、体、家族。 興味深...

図書館新刊コーナーより。 途中ところどころ飛ばし読み。 明快な答えを提示するというよりは、いろいろな視点から考察する本。 「私の!」を主張するときのストーリー(利権がらみ)をある程度まとめて、6つにして紹介している。 早い者勝ち、占有、誰が種を蒔いたか、家、体、家族。 興味深いエピソードとしては、キング牧師の演説が、がちがちに著作権で管理されているということ。 気を付けないと、キング社に訴えられてしまう。

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