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こんなときどう言う?事典 仲よくなる力は人生最大のスキル の商品レビュー

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2024/04/06

齋藤孝さんのコミュニケーションの本。『ふわふわとちくちく』が爆発的に読まれて続編も出て、それのサンマーク出版版?と思ったのですがこちらはもっとハウツー本っぽい感じです。『ふわちく』は学校図書館なんかでも、支援学級の児童に先生が読んだりするのにすごくよく使われていると聞いたことあり...

齋藤孝さんのコミュニケーションの本。『ふわふわとちくちく』が爆発的に読まれて続編も出て、それのサンマーク出版版?と思ったのですがこちらはもっとハウツー本っぽい感じです。『ふわちく』は学校図書館なんかでも、支援学級の児童に先生が読んだりするのにすごくよく使われていると聞いたことあり、実際一年生から(就学前でも)読めるつくりなのですが、こちらは自分で読む、『学校では教えてくれない〜』シリーズみたいな感じでしょうか。(マンガはないけど) "もし、遠足のバスであんまりよく知らない子と隣の席になっちゃったら…"など非常に詳しい状況設定で「こんなふうに話しかけてみよう」という案が書いてあり実用的です。実用性が極まっているなと思うのは「自分からあいさつをしよう」というテーマで「あいさつがかえってこなくても気にしないようにしよう」と先回りして書いてあるところ笑 あいさつしたのにあいさつが返ってこなくてもやもやムカムカして…という経験をする前に、先に「そういうこともあるよ」と言って心の耐性を付けるのがいいのか悪いのか、そういう理不尽も含めて社会経験なんじゃ…みたいな老婆心を若干おぼえたものの、この本を自分で読める5、6年生ならそんな経験もうしてるか、という気もするので問題ないのかもしれません。(紹介に一年生から〜と書いてあった気がしますが、一年生には相当字が小さめです) 現代の学校では、安心して意見を交わすことができる場づくりを大人がした上で、きちんと意見を言い合う建設的なコミュニケーションを子どもたちには教えていると思うけど、そういうことができなかった世代の大人としては、この本でただ処世術としてコミュニケーションを身につけてしまうみたいなことになったら悲しいな〜とは想像したりしたのでした。現代の子たちには、いいと思います。 『ふわふわ』は川原瑞丸さんの絵がすごくハマっていて非常によかったのですが、こちらの絵はちょっとその感じとは違うので、絵本ほど数は出ないのかな…と思いました。でも実用的な意味合いでは有用そうです。何よりこの値段でこのページ数。コスパがすごいです。これを読んで心が軽くなる子は絶対いると思うので、緊張しやすい子、心配性な子におすすめしたい本です。

Posted byブクログ