秘密の花園 の商品レビュー

F.H.バーネット(著者),脇明子(訳者)

2024/10/21

わがまま放題で育ち、気に入らなければかんしゃくを起こし、何もかもしてもらっていたメアリがどう変わっていくのか、わくわくしながら読んだ。
ベンウェザースタッフがメアリに平然と、自分と同類で変わり者だと話すシーンは、突き放すようで仲間になったような何だか微笑ましく感じてしまった。
人から言われてはじめて気づく事ってあるよね。
メアリが、自分が変わっていて、人に嫌われる態度で接していた事に気づく所。それをコリンにも感じて伝える所は成長を感じて応援したくなったし、メアリとコリンのかんしゃく対決は笑えてしまった。
相手の気持ちを推し量り、言いたい事を飲み込んで相手に合わせる事が得意になってしまったら、いい顔したくて、ダメなことはダメだと伝えてあげられない。だからこのシーンが記憶に残ったのかも。
ディッコンやスーザン・サワビーやベンなど素敵な登場人物が多い。
コリンが秘密の花園に来れるまでになり、怒りで立ち上がれたシーンは泣けてしまった。