植物の謎 の商品レビュー
日本植物生理学会ホームページの植物Q&Aに寄せられた質問とその回答をもとに編集された本。 質問は全部で60あり、どの質問も基本的に単純、素朴なものが多い。例えば以下、 Q1果物は冷やすと甘くなるのか? A1果物に含まれる糖は、ショ糖、ブドウ糖、果糖があり、この中で果糖の甘味は温...
日本植物生理学会ホームページの植物Q&Aに寄せられた質問とその回答をもとに編集された本。 質問は全部で60あり、どの質問も基本的に単純、素朴なものが多い。例えば以下、 Q1果物は冷やすと甘くなるのか? A1果物に含まれる糖は、ショ糖、ブドウ糖、果糖があり、この中で果糖の甘味は温度の影響を受け、低温で甘さの成分が増える。ショ糖、ブドウ糖の甘さは温度の影響がない。つまり、果糖が多く含まれる果物は、冷やすとより甘くなる。マンゴ、リンゴ、ナシ、ブドウなどだ。 というように成程というものから、うーん、難しくてちょっと何言っているのかよくわからない、というものもある。 いずれにせよ、植物が備えている不思議な仕組み、賢い仕組み、みたいなものに凄い!と敬意を表したくなる。 Q50 大気中の二酸化炭素濃度は上昇は、植物にどんな影響を及ぼすのか? という質問については、わずか2ページで説明している。これって、本気で説明しようとすると1冊の本が書けるほどのボリュームになると思う。 そういったところに物足りなさを感じるが、そもそのこの本の目的はそこにはない。植物を見て、いろんな疑問を持ち、なぜだろうという興味を抱いてほしいというのが本当の狙いだと思う。 この本をよんで更に植物に興味を持ち、関連する本を貪り読み漁りたい。
Posted by
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000386501
Posted by
2024年刊。日本植物生理学会ホームページに寄せられた質問:QandAをベースに起こされた本。そもそもが、そのようなホームページの存在すら知らなかった人間から見ると、「そんな質問する一般人・学生がいるんかい?」って内容盛り沢山。興味深くはあるが、個人的には少々眠くなった…。植物に...
2024年刊。日本植物生理学会ホームページに寄せられた質問:QandAをベースに起こされた本。そもそもが、そのようなホームページの存在すら知らなかった人間から見ると、「そんな質問する一般人・学生がいるんかい?」って内容盛り沢山。興味深くはあるが、個人的には少々眠くなった…。植物に作用するウィルス、植物の学習能、共生と防御、へえぇ!と驚く話も多くて確かに面白い。ただ、説明文体は「学会」だ。
Posted by
日本植物生理学会は、植物のなぜについて、仕組みを調べることで理解したい研究者の集まり。2003年からホームページ(https://www.jspp.org)に研究者と一般社会をつなぐ「みんなのひろば」を開設し、広報活動を進めているが、植物Q&Aというコーナーに集まった質問...
日本植物生理学会は、植物のなぜについて、仕組みを調べることで理解したい研究者の集まり。2003年からホームページ(https://www.jspp.org)に研究者と一般社会をつなぐ「みんなのひろば」を開設し、広報活動を進めているが、植物Q&Aというコーナーに集まった質問の中で、会が選りすぐった60の疑問に対する回答を記したのが本書。 ホームページには多くのアクセスがあり、質問総数は6000件と言う中には、子どもの素直な疑問みたいのもあるはずだが、本書に掲載されている質問はレベルが高い。 そんなん知って一体何の役に立つのか?などと思ってしまうのは、あまり興味がない証拠で、質問者にとっては気になって仕方がないほどなのでしょう。 そうは言っても、紅葉のメカニズム、果物を冷やすと何故甘く感じるのか(果糖には低温で甘味が増える型がある)、スミレは花を開かずとも中で自家受粉している、キュウリやへちまが巻きひげになる訳、狂い咲きの理由、植物のCO2固定量とヒトの排出するCO2の比率、種無し果物が出来る謎 等は、知ってお得感があった。 何気に見ている植物の世界も複雑なんだね。
Posted by
植物に関する疑問に科学的根拠を示してきちんと説明する内容。いい加減な説明は一切ない。わかっていないことはわかっていないと言う。厳格。 ただし説明が専門的すぎてわかりにくい部分もある。生化学、遺伝子工学の基礎知識が必要な部分もあり。 読了50分
Posted by
ブルーバックスなので理解しやすいかな、と思ったけど前提としている植物知識が思ったより高く、難しく感じるところが多かった。 高専だと生物の授業がなかったので、生物関連の基礎知識が不足しているのかも知れない。
Posted by
- 1