刑事王子 の商品レビュー
そうだった、似鳥鶏さんは密室とかトリックとか大好きな人だった。トリック先で物語が出来ていくんだ、きっと。忘れかけてた。 シャーロック・ホームズの不均衡/十字架を思い出した。
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もっと軽いお話かと思ったら意外としっかり黒幕に迫っていく話でした。 某国の第三王子が秘密裏に日本にきて捜査します。相棒はおじさんの英語が話せる刑事。なかなか今までにいない感じでした。 続編がありそうな終わり方で楽しみです。
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北欧のメリニア王国から極秘裏に訪れ、何故か殺人事件の捜査に協力するミカ王子。彼とコンビを組まされた本郷刑事はその状況に戸惑いながらも、王子と共に犯罪の黒幕であるジョン・スミスを追い詰めていく。ユーモラスでしかしトリックはきっちり本格なミステリです。 容姿端麗、頭脳明晰、しかしどこ...
北欧のメリニア王国から極秘裏に訪れ、何故か殺人事件の捜査に協力するミカ王子。彼とコンビを組まされた本郷刑事はその状況に戸惑いながらも、王子と共に犯罪の黒幕であるジョン・スミスを追い詰めていく。ユーモラスでしかしトリックはきっちり本格なミステリです。 容姿端麗、頭脳明晰、しかしどこかしらとぼけた王子(16歳)と、日々を漫然と過ごしていることに暗澹とするベテラン刑事(51歳)。このコンビがなかなかに楽しいです。なんだかんだ言いつつ、お互いをきちんと認めているところがバディものとして素敵です。 トリックも本格的。特に「二つの檻」のトリックには絶句しました。あまりに大胆すぎて思いつきもしなかった! そして案外とばれないものなのかそれは! そして、黒幕であるジョン・スミスのキャラクターが強烈すぎます。とてつもなく巧妙なトリックを、無慈悲な薬物と共に提供するというとてつもなく恐ろしい犯罪者なのですが。その楽しすぎるキャラクターはいったい何なんだ……それって逆に怖い……。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【目次】Prologue/Case I 嫌われる人は恨まれない/Case Ⅱ 胡乱な不在/Case Ⅲ 二つの檻/Epilogue 北欧の小国であるメリニア王国の第三王子・ミカ(金髪王子)と英語に堪能なアラフィフ刑事・本郷の異色バディもの。 タイトルとあらすじから、ユーモア系の脱力ミステリかと思ったら、いい意味で違った。 味方に裏切り者が出ないとか、マフィア相手のわりには邪魔も入らないとか、ご都合主義ではある。 挑む謎は、密室、アリバイ、凶器の二重密室。 ただ、CaseⅠやⅢは鑑識を軽視しているし、CaseⅡは実際やろうとするとたいへんだろう。 キーになっているドラッグは、現実にあったら怖い。
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北欧の小国・メリニア王国のミカ第三王子が来日し、なんでかしらバディを組むことになったベテラン刑事・本郷。コミカルなテイストを散りばめながらしっかりとした謎解き。出てくるキャラが良かった。
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ベテラン刑事と北欧の小国プリンスの凸凹コンビが中々良いバディとなって、軽快な読み心地でした。 黒幕はわかりましたが、シリーズ化希望です。
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王子で刑事ってどういう・・・と思ったら、うーん、見事。 軽いタッチなのにがっつりミステリー。最高。 全然関係ないけど、実在の作品が出てくるとちょっと楽しい。ブララグとか。 あと作者作品によくある、欄外の注がすきです。
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人間を操り犯罪を唆す毒薬を使い、日本で「治験 」をして回っているのは、北欧のある国の第一王子だった!? よくこんなバディの組み合わせを思いつくものだと感心するが、今度の相棒は「衰えを感じてきた中年刑事」と「ミリニアの第三王子(16歳)」! 人間の犯罪へのハードルを低めてしまう薬...
人間を操り犯罪を唆す毒薬を使い、日本で「治験 」をして回っているのは、北欧のある国の第一王子だった!? よくこんなバディの組み合わせを思いつくものだと感心するが、今度の相棒は「衰えを感じてきた中年刑事」と「ミリニアの第三王子(16歳)」! 人間の犯罪へのハードルを低めてしまう薬を使って主に殺人をさせて回り、その際に自分で考えたトリックを使う……という愉快犯「ジョン・スミス」の正体は、なんとある国の第一王子だという。この「王室スキャンダル」の真相を掴むため、弟(第三王子)のミカは日本にやってきた。そして、通訳ができる本郷薫刑事(50代)と、警察庁の不思議系美女・敷島(フェミニンな格好に拳銃を持っていたりする)とともに真犯人を追い詰める。 キャラの情報が多すぎるのも似鳥鶏作品の通常運転。国家規模の連続殺人事件を、得意のトリックと漫画の台詞の引用を多用して攪乱する真犯人は本当に第一王子なのか!?真犯人のキャラまで濃すぎないか!? 相変わらず脚注多め、100%楽しめるミステリ。あとがきも是非読み忘れのないように。
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