碧空の音 の商品レビュー
闇医師おえんシリーズ第4弾。 おえんの患者は子を孕んだ女たち。さまざまな事情を抱え、子を産むことを許されない、あるいは諦めた女たちだ。 今回の話は吉原で働く座敷持ち女郎・桐葉が大店のご主人からの身請け話がでていて妻にしたいという。しかも桐葉はご主人の子を身籠もっている。お互いが好...
闇医師おえんシリーズ第4弾。 おえんの患者は子を孕んだ女たち。さまざまな事情を抱え、子を産むことを許されない、あるいは諦めた女たちだ。 今回の話は吉原で働く座敷持ち女郎・桐葉が大店のご主人からの身請け話がでていて妻にしたいという。しかも桐葉はご主人の子を身籠もっている。お互いが好意を持ち、悪い話ではない。なのに桐葉は子を産むことを頑なに拒み、奇妙な行動をする。彼女がそこまでこだわる闇とは何か? 時代小説ミステリー。 どの時代も恨み、妬み、勝手な思い込み、強欲から人は壊れていってしまう。信じていた人に裏切られ、心がすさみ最後には悪に手を染める。善と悪との境目は紙一重かもしれない。 おえんをはじめ、ここに出てくる登場人物も大きな闇を抱えながらも真っ当な人間でありたいと願ってる。これからもおえん達の活躍が楽しみな作品です。
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人の心の闇を認め、それでも、呑み込まれないよう、 対峙していく闇医者、おゑん。 シリーズ四作目、今回の闇は…。 座敷持ち遊女の桐葉(お喜多)は、大店、備後屋の主人から、身請けを望まれ、子どもを身ごもりながら、物狂いするほど、 かたくなに生むことを拒む。 その理由は…。 お...
人の心の闇を認め、それでも、呑み込まれないよう、 対峙していく闇医者、おゑん。 シリーズ四作目、今回の闇は…。 座敷持ち遊女の桐葉(お喜多)は、大店、備後屋の主人から、身請けを望まれ、子どもを身ごもりながら、物狂いするほど、 かたくなに生むことを拒む。 その理由は…。 おゑんの過去にも通じる、深い闇がお喜多の中に巣食っていた。 お喜多が出産を拒む理由を探ろうと奔走するおゑん、甲三郎、惣名主の川口屋平左衛門、そして、おゑんを助ける、お春や末音たち。 おゑんを取り巻く人々の絆の強さに、心が震える。 そして、おゑんの強さにも…。
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楽しく読みました。ただセリフが大げさで、くどく、下手な芝居を見ているようでした。セリフで状況を説明するのはどうなんだろう?と思いました。
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闇医者おえんシリーズ。 最初は、秘かに堕胎をする闇の医者というテーマのせいか、何だか鬱々とした話だったが、回を重ねるごとに、登場人物も増え、それぞれのキャラクターが面白くなってきた。 私の推しは、末音さん。皆が一目置くおえんを軽口でいなすのがかっこいい。 いつか、末音の話も読んで...
闇医者おえんシリーズ。 最初は、秘かに堕胎をする闇の医者というテーマのせいか、何だか鬱々とした話だったが、回を重ねるごとに、登場人物も増え、それぞれのキャラクターが面白くなってきた。 私の推しは、末音さん。皆が一目置くおえんを軽口でいなすのがかっこいい。 いつか、末音の話も読んでみたい。
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シリーズ第4弾 お喜多がなぜ頑なに出産を拒む(恐れる)のか。 子の父である備後屋、おゑんにも通じる「根」とは。 それぞれの心に根付く闇が悲しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
今回は命を落とし子を産む女性や里親の元で死んでしまう子など悲しさとやるせなさを感じる始まり。親を失った子のこれからがメインになるのかと思いきやフラッシュバックの話。おゑんさんも含めてお喜多さんや備後屋の幼い頃の惨い思い出が辛い。最後のお喜多さんには驚いた。 甲三郎がすっかりおゑんさんファンのよう。
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シリーズ第4作。 身請け相手との間の子どもを産みたくないという座敷女郎・桐葉ことお喜多。おゑんはその理由を探っていく。 お喜多や将吾郎が抱える闇がつらい。おゑんにも通じる闇で、彼らがそこにのみ込まれないで生きる姿は人に対する希望といえるのかもしれないが。
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吉原惣名主に診療を依頼された女郎の言動に疑念を抱いたおゑんは、廓の用心棒・甲三郎らと謎を追うが……。好評シリーズ第四弾。
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