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大江戸恋情本繁昌記 天の地本 の商品レビュー

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2024/08/27

‘あ。トラックに轢かれた、と思った次の瞬間、わたしは文政十一年の江戸で目が覚めたのでした。’ 作中でもメタ的に主人公の〈小桜天〉(こざくら・そら)が認識するように、異世界転生もののような展開で幕を開ける、大江戸転生ガーリー出版業界お仕事小説。カバンの中にはスマホもソーラー式モバ...

‘あ。トラックに轢かれた、と思った次の瞬間、わたしは文政十一年の江戸で目が覚めたのでした。’ 作中でもメタ的に主人公の〈小桜天〉(こざくら・そら)が認識するように、異世界転生もののような展開で幕を開ける、大江戸転生ガーリー出版業界お仕事小説。カバンの中にはスマホもソーラー式モバイルバッテリーも一緒だよ⭐︎さすがに圏外だけど。 いわゆる江戸庶民文化が最盛期を迎える、将軍家斉の治世。『まいまいつぶろ』(‎9784344041165)の舞台よりも後の時代である。 先にも書いた通り、現世(?)では文芸編集者として中堅出版社に勤める天が江戸の世でもベストセラーを一発当てるべく奮闘をする物語。 天にはいわゆるチート的な能力がある訳では無いが、本づくりに真摯な姿勢と優れた環境適応能力と人間関係運によって、なんとかかんとかやっていくストーリー。文化習慣面ではつまづいたり齟齬が生じたりしているし、いう事を聞かない部下の男どもや小悪党同心に目を付けられつつも、天を支えてくれる女流作家・女流絵師・女流彫師・女流刷師・女流料理人など綺羅星の如し沢山の女性の仲間達が天のもとに集まってくるのであった。特に女流作家・おふゆさんのキャラクターが面白い。天よりもお姉さんで、気風の良い性格をしたお妾さんでありながらこっそり小説を書いていて、読まれるのを恥ずかしがる可愛らしい一面も見せる。 終盤では老中・水野忠邦が登場、物語に不穏な影を差して終幕。 先が気になってスイスイ読んでしまったけれども、現世(?)の天の容体はどうなっているのだろうか。 続きが読みたいぜ。 1刷 2024.8.27

Posted byブクログ

2024/03/20

「トラック事故がきっかけで転生」というのはネットミームとしてはよく見かけるけど、実際にそういった始まり方をする物語を読んだのは初めてかもしれない。本当に実在したのか…トラック事故転生というジャンルは…

Posted byブクログ