終末のワルキューレ(21) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
滾りに滾る漢気が溢れるレオニダス王vs究極の美を誇っているアポロンの激闘が、ついに決着。 わざわざ言う事でもないが、この戦い、過程と決着、これまでの人vs神のそれに負けちゃいない。 レオニダス王の漢気はアポロンに限界を超えさせ、アポロンの美はレオニダス王の魂を大いに奮わせた。 小細工一切なしの全力かつ真正面からのぶつかり合いを制したのは、アポロンだった。 しかし、私は思う、決して、レオニダス王がアポロンよりも自力で劣っていたから負けたのではない、と。 もし、そうだとしたら、レオニダス王の散り方は美しくなかったはずだ。紙一重、辛勝であった、と誰よりも実感していたのはアポロンだったからこそ、レオニダス王の生き方を肯定し、逝く様を見守った。 アポロンは最初から美しかったけれど、レオニダス王と魂をぶつけ合った今の彼はもっと美しいんじゃないだろうか。 そして、あと二敗してしまったら、人類滅亡となる第十回戦の組み合わせが決定。 ここで、まさか、幕末最強の剣士にして最凶の人斬りたる沖田総司が参戦。しかも、その相手が、この世に剣道を生み出した始祖にして、日本神話で最強かつ破壊の権化たる素戔嗚命!! 沖田総司vsロキを予想していたけど、それより、もっと熱いモノを見せてくれる好カードだ、これ!! 一体、どんな戦いになるのか・・・あぁ、もう、我慢できない。この感想を書き上げたら、すぐに(22)を読まなきゃ! この台詞を引用に選んだのは、これこそがスパルタ、彼こそがスパルタ、この時こそがスパルタ、と感じるものだったので。 傍目から見たら、レオニダス王のやり方は、我儘、傲慢、傲岸不遜のそれで、気に喰わない人もいるだろう。 けれど、レオニダス王くらい突き抜けたとしたら、自分が戦うべき時と場、そして、相手を間違えなかった生き方には、神すら認める美しさ、高潔さ、誇らしさが発生する。 彼の生き方、そして、逝き方は、始皇帝とハデスにも匹敵していた。 ありがとうございます、レオニダス王。 私は、貴方の背に宿っていた漢気を、決して忘れない。 「ひとつ聞こう・・・なぜ、キミは、そうまでして闘うのだ?オレ様への復讐か?それとも人類のためか?」 「・・・もう、どれでもねぇよ・・・今ここが俺様の闘うべき時だ。人間、生まれ方は選べねぇ。だから、生き方も死に方も、てめぇで選ぶ。従うのは、俺の魂“ここ”のみ―――世界一・・・わがままな漢たち―――それが、俺様の目指した・・・『スパルタ』だ!!」 「いいね」(byアポロン、レオニダス王)
Posted by
Posted by
FGOのキャライメージが強くて入ってこない。古代ギリシャはといえば盾。ギリシャ研究のシシンさんも言っていたが、アポロンに勝てるわけない
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ストーリーの縦糸であるラグナロク十三番勝負の裏で進行している神の陰謀を釈迦が探っている横糸が少し明らかになり面白くなってきた。 この作品いろんな地域の神が登場してるけど、そもそもラグナロク、ブリュンヒルデなど物語の中心様相は北欧神話。その主神オーディンがこれまでほとんど置物みたいだったのが逆になんか臭かったけどいよいよか。 この流れだと十三戦目は恐らくオーディンvsノストラダムスかなあ?
Posted by
- 1