みんなで世界を変える!小さな革命のすすめ の商品レビュー
アクティビストでありライターであるという彼女の生き方を尊敬する。子ども時代からの「トットちゃん」に似た苦労に潰れず、ほんとに素敵な人生を歩んでいる人だ。 そもそも佐久間裕美子にたどり着いたのは絵本翻訳家のさくまゆみこを検索してである。一覧から絵本と本書を借り出した。縁があったとい...
アクティビストでありライターであるという彼女の生き方を尊敬する。子ども時代からの「トットちゃん」に似た苦労に潰れず、ほんとに素敵な人生を歩んでいる人だ。 そもそも佐久間裕美子にたどり着いたのは絵本翻訳家のさくまゆみこを検索してである。一覧から絵本と本書を借り出した。縁があったということか。 偕成社の本だから子ども向けかなと思ったがとんでもなかった。まさにこの世にある諸々の問題を、自分の問題として受け止めようと一歩踏み出す人、踏み出したいと思っている人へのバイブルと言って良い本だった。「資本論」を学ぼうというムーブメントが起こりつつあるが、Sakumagを学ぶことも流行りになってほしいと思える。 彼女は書く。 「社会をよりよい場所にすることができるのだとしたら、それは、この時代を生きるわたしたちの仕事だということ」 「これ以上、社会が悪くなることをふせぎ、人間が生きつづけるこの地球をまもり、よりやさしい社会を作って次の世代に手わたすためには、なまけているひまはありません」 「人口の3.5%、つまり1000人のうち3人から4人がひとつの運動に参加すれば、社会を変えられると言われています。さあ、はじめましょう!」 佐久間裕美子はただ書くだけのライターではない。彼女のSakumagは人間性豊かなアクティビストの実践だ。 これほど揺り動かされた本は久しぶりだった。 一歩踏み出して、明日は長島愛生園に行く。
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自伝的な話から、社会に疑問を持ち、行動することを伝えている 行きやすいコミュニティを築くために何ができるか考えるきっかけになるかも。
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当然ながら、身の回りの世の中がよくなっていくために出張し、闘っていくことは大事で、素晴らしい活動をされていると思う。 ただ、どことなく、目の前のことだけに終始していないか、マスメディアが発信する世界線を鵜呑みにしていないか、ということが気がかりだった。 権力者によって差し出さ...
当然ながら、身の回りの世の中がよくなっていくために出張し、闘っていくことは大事で、素晴らしい活動をされていると思う。 ただ、どことなく、目の前のことだけに終始していないか、マスメディアが発信する世界線を鵜呑みにしていないか、ということが気がかりだった。 権力者によって差し出された目の前の小悪に惑わされて、大局を見失わないだろうか、と感じた。
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本書のタイトルを日本で唱えようものなら、まず周りから人が離れていくだろう。「一体何をしでかす気でいるのか」と。 著者の経歴にはライターの他、「アクティビスト」(活動家・運動家)なんて書いてある。自ら選書しておいてなんだが、全体的に怪しい…。しかも本書は児童向けときている。 怖いも...
本書のタイトルを日本で唱えようものなら、まず周りから人が離れていくだろう。「一体何をしでかす気でいるのか」と。 著者の経歴にはライターの他、「アクティビスト」(活動家・運動家)なんて書いてある。自ら選書しておいてなんだが、全体的に怪しい…。しかも本書は児童向けときている。 怖いもの見たさでその「活動手記」を辿った。 「社会に出てみてわかったのは、ただ漫然と生きるには、人生は長すぎるということです」 幼い頃から議論が大好きで、疑問に思ったことはその場で聞かずにいられない。周囲はそんな彼女を認めようとせず「マイノリティ」視してくる有様で、ずっと嫌気がさしていたという。 洋楽や短期留学を機に、多様な人々を受け入れるニューヨークへの憧れを募らせて現地就職。退職後もニューヨークを拠点に、アクティビストとして様々な活動に従事してきた。 著者曰くアクティビストとは、「社会をよりよくするためのアクションをしている人」のこと。 巻頭の図解でも紹介されている通り、活動の種類は様々だ。プラカードを手に街を行進するデモ(マーチ)・ストライキ・SNSでのハッシュタグ運動(近年では#metooが有名)等、海外のニュースではお馴染みの光景である。 日本でも社会運動を起こすこと自体は禁止されていない。 しかし近年「環境活動家」と名乗る輩たちの暴走など目に余る事例も多くあることから、自分自身表立った「運動」に対して不信感を抱いていたりする。側からみれば「運動」と称して好き勝手に振る舞ったり、自己満に浸っているだけなのでは?と。 では、著者にとってのよりよい社会とは何なのか。 「どんな場所に、どんな肉体やどんな性質を持って生まれてきても、いじめられたり、意思にそぐわないことをされたり、暴力をふるわれたりせずに、安全にこまらずくらすことができ、だれもが自分自身でいられる安全でやさしい社会です」 その理想は(やたら前振りが長かった)彼女の半生にまんまリンクしていた。マイノリティだからと度外視されない社会…。国籍や肌の色だけでなく、本書ではマイノリティの定義が幅広く設定されている。 例えば現代の女性もマイノリティの性質があるというのが、今回新しく得た視点だった。 特権は大抵「マジョリティ」側に与えられるもの。男性よりも少ない給与額など、現代の女性には受け取る権利が少ない…。国や地球規模でなくても、自分自身・あるいは後輩女子たちのために権利を勝ち取ろうとするのも立派な「革命」に入るのだ。 「生きることは政治的なこと、〔中略〕この言葉には、わたしたちは、生きているだけで政治に参加しているのだ、という意味もあります」 中絶反対に対する抗議やトランプ政権への苦言と、本書には客観性というものが皆無である。心を痛めたニュースを自分ごととして捉えることが、よりよい社会を目指す第一歩となる。それに続く活動のかたちは何だって良い。 何より大切なのは、「よりよい」の方向性を見失わないことだろう。でないと、それこそただの自称アクティビストでしかなくなる。
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