卒業のための犯罪プラン の商品レビュー
校内専用の仮想通貨で経営を実践的に体験しながら学ぶ大学が舞台 ミステリーと聞いて想像していたものとは違ったけれど,展開はサクサク進み読みやすく楽しめました 何気に深い言葉もあったりして、なんか自分も賢なっている気がしましたね笑
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ビジネスの即戦力たる人材を育てるため大学内でポイントを通貨として採用し、そのポイントで学内で商売をすることもできる木津庭商科大学。主人公降町は2年生でありながら家庭の事情からあと半年で卒業しなければならなくなった。ポイントさえあれば卒業単位さえ買えるこの大学で短期間でどうやってポイントを稼いでいくのか? なんともきれいにまとまった一冊。おもしろかったです。タイトルからして剣呑な感じがしますがそんなこともなかった。犯罪=殺人みたいな思い込みがあったかも。そんな本ばっか読んでるからなあ・・・ しかし読み終わってみれば割とみんな善人・・・とまではいかなくても悪人はいないようでなんとも良い読後感。教授あたりが怪しかったですけどね。最初やたらと柔和な表現が多くて途中からいかにも「実は悪役」感がでてきたので、そういうステレオタイプな感じはちょっと嫌だなあ・・と思ってました。教授の理想論を追う姿勢も正直嫌いじゃなかったので。でも別に悪意はなく最後まで理想論スタイルだったので安心。 黒河のダークヒーローな立ち位置はよかったんですが、3賢人とかもっと掘り下げがあっても・・・ボリューム的には難しいか。冗長になったのかもしれないし、これくらいがすっきりしていいのかも。。。
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大学内専用の仮想通貨を稼ぐ為にいろんな発想力と行動力で稼いでいく。最後はハイパーインフレにし仮想通貨を持っているお金持ちを引き摺り出す為の作戦とは思わなかった。経済の勉強にもなり良かった
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面白かった!久しぶりに一気読みしたくなる本でした。めちゃ好み。映像化してほしい。 やり手の学生たちのあの手この手の駆け引き、舌戦。最後の最後まで予測できなかった結末。至極のエンタメ小説!
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設定が面白かった。 登場人物たちが相手の裏をかいていかに出し抜くかを競って話が進んでいくけど、根は善人というか、根底は優しい世界という感じだった。 「想像力」がひとつのテーマにもなっている中、印象に残ったのは以下のセリフ。 ----- 「お化けやUFOを信じるのが想像力じゃなく...
設定が面白かった。 登場人物たちが相手の裏をかいていかに出し抜くかを競って話が進んでいくけど、根は善人というか、根底は優しい世界という感じだった。 「想像力」がひとつのテーマにもなっている中、印象に残ったのは以下のセリフ。 ----- 「お化けやUFOを信じるのが想像力じゃなくて、疑うのが想像力だって。そういう空想を信じている人たちは自分たちのことを想像力のある人間だって思っているけど、それってほかの誰かが想像したものを信じただけの思考の停止に過ぎないでしょう。他人の言うことを疑って、現実を疑って、常識を疑って、その先にあるのが本物の想像力だ」p181
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2024年 第22回「このミス」文庫グランプリ受賞作、もちろん初めての浅瀬明。 ビジネスセンスを備えた人材育成を目指す商科大学で、学内通貨であり卒業単位の元となる“ポイント”を巡って争われる騒動を、実にドラマティックに描いています。 まず発想が良い!加えてキャラも立っていて、特に...
2024年 第22回「このミス」文庫グランプリ受賞作、もちろん初めての浅瀬明。 ビジネスセンスを備えた人材育成を目指す商科大学で、学内通貨であり卒業単位の元となる“ポイント”を巡って争われる騒動を、実にドラマティックに描いています。 まず発想が良い!加えてキャラも立っていて、特に後半~クライマックスは一気読みなのですが・・・ 前半の中弛み感が・・・そこがちょっとだけ残念でした。 ってか、読ませる・・「文章力」って大切と改めて思いました。
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このミス大賞受賞ということで手に取った一冊。物語の設定や文体はとても読みやすく、さらさらと読めてしまうけど、ユニークな舞台設定と一つ一つの設計がしっかりしてるので、予想よりも楽しく読めました。軽いタッチのミステリーで、これはこれで新しいジャンルだな、と思いました。星四つ!
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設定というか発想が新しくて面白い。 気持ちよく読了。 ミステリーと思って読んだらミステリーとは少し違うかも?
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4賢人だったか。 本筋とは関係ないけど、怒りの根源は「期待」と「現実」とズレであって、それを柔軟にそもそも期待しないor現実を許容できれば怒りは生まれないという考えに共感した。
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