働かないアリ 過労死するアリ の商品レビュー
真社会性動物であるアリ。フェロモンだけでなく音を出してコミュニケーションを取っているとの研究をする筆者。世界のアリの特異な生態と社会について紹介する。 働かないアリが2割というのは種によるというのが真相。 それぞれの個体が自己判断で動きつつ種として最適解にたどり着くという不思議。...
真社会性動物であるアリ。フェロモンだけでなく音を出してコミュニケーションを取っているとの研究をする筆者。世界のアリの特異な生態と社会について紹介する。 働かないアリが2割というのは種によるというのが真相。 それぞれの個体が自己判断で動きつつ種として最適解にたどり着くという不思議。 前著「アリ語で寝言を言いました」に続き、生物の魅力を伝える一冊。
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2024.7.25読了。 「ヘウレーカ」で見たのは覚えてる。 キノコアリ、巣でキノコを育てる農業するアリ。 利用されるアリでカーペンターアントはタイワンアリタケの胞子がつくと、アリの栄養でキノコが育ち、アリは死ぬ直前に木の上に登って葉に噛みつく。そのまましぬとキノコの子実体がアリ...
2024.7.25読了。 「ヘウレーカ」で見たのは覚えてる。 キノコアリ、巣でキノコを育てる農業するアリ。 利用されるアリでカーペンターアントはタイワンアリタケの胞子がつくと、アリの栄養でキノコが育ち、アリは死ぬ直前に木の上に登って葉に噛みつく。そのまましぬとキノコの子実体がアリの体を突き破って出てきて、菌糸が風にとばされる、というすごい作戦!
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※このレビューにはネタバレを含みます
研究者と言う生き物が少しわかる本、サラリーマンとは違う。 働く働きアリの割合が種によって違うと言うのは興味深いですね。働かないアリは本当はどんな仕事を受けもってるのだろう。 あと、仕事の役割分担はどうやって決めたんだ? 24時間働くとアリも早死にするんだな。適度に休んで長生きするべきとは思わないが、過労死はしないでほしい、きっと辛いから。 全てのアリが生産性向上前年比5%とかいってたら恐ろしいな。資本主義社会がいかに不自然か気付かされる。
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「アリ語で寝言を言いました」の村上先生のアリ本。今回も面白い。アリ愛にあふれてる。 アリは現在1万5000種。まだまだ増えるかもしれないそうだ。 初めに出てくるトゲアリの仲間だけでも、幼虫の出す糸で葉っぱを紡いで巣をつくるやつやら、クロオオアリに寄生して巣を乗っとるやつやら、...
「アリ語で寝言を言いました」の村上先生のアリ本。今回も面白い。アリ愛にあふれてる。 アリは現在1万5000種。まだまだ増えるかもしれないそうだ。 初めに出てくるトゲアリの仲間だけでも、幼虫の出す糸で葉っぱを紡いで巣をつくるやつやら、クロオオアリに寄生して巣を乗っとるやつやら、満潮時水没する巣に住んでいて5℃以下であれば100時間も水中にいられるやつやら、第1章からなかなか面白い。 その小さい相手に対して、体毛を剃ったり、解剖したり、研究者たちのすごい世界。 村上先生は、分かりやすい書きっぷりで、とてもよみやすい。本の中のイラストも分かりやすくて面白い。 途中やや難しいところがあったから、また読み返さなきゃ。
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専門的な知識は手に入る。 人間社会への置換えのページが予想以上に少なくて残念。 アリ好きにしか向かず、万人ウケは難しい。
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