わたしの名前を消さないで の商品レビュー
生と死の近さを感じた。死は近いところにいつもあるということを普段から人間は本能的に感じていると思うけれど、死の近さを改めて感じた。日常の悲しいニュースを見ても、大抵の人は悲しいという感情を感じても、すぐに日常生活に戻る。被害者がどのような人生を歩んで、どんな人だったのか考えること...
生と死の近さを感じた。死は近いところにいつもあるということを普段から人間は本能的に感じていると思うけれど、死の近さを改めて感じた。日常の悲しいニュースを見ても、大抵の人は悲しいという感情を感じても、すぐに日常生活に戻る。被害者がどのような人生を歩んで、どんな人だったのか考えることはほとんどない。当然の事ながら被害者の人生や家族、友人の人生は事件の後一変するが、そこまで想像することは難しい。だからこそ被害者に焦点を与えたこの物語は新しいと思った。「もし」アリスが生きていたら。「もし」ルビーとアリスが出会っていたら。人生に何度もある「もし」を考えても仕方ないけれど、この「もし」が無性に悲しくなった。
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死んだローラ・パーマーが事件について、自分について物語る様な作品。 もちろんリンチみたいな感じではない。 自然豊かなツイン・ピークスでなく舞台もニューヨーク。 満ち足りない孤独な女性が生きるということと死とが特殊な視点で描かれる。 一読の価値はあると思う。
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