東北モノローグ の商品レビュー
いとうせいこうさんの「想像ラジオ」では妄想的な不思議な感触だった。それゆえ、手にした一冊。 東北地方の15人のそれぞれの震災の語りが生々しくもあり、粛々と記されている。各人は悲しさ虚しさを抱えながらも後世に伝えようと話している。家族を失った人、遠くの地で震災を見聞きした人、それぞ...
いとうせいこうさんの「想像ラジオ」では妄想的な不思議な感触だった。それゆえ、手にした一冊。 東北地方の15人のそれぞれの震災の語りが生々しくもあり、粛々と記されている。各人は悲しさ虚しさを抱えながらも後世に伝えようと話している。家族を失った人、遠くの地で震災を見聞きした人、それぞれの体験がすべて3.11。 死生観、生死感、語られることで読む人の心に訴える。言葉にすること、文字にして伝え繋ぐ意味は大きい。
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あの夜、3月12日の日の出の時間を教えてくださった方をようやく見つけることができた。 絶対に朝が来るということを示してくださって、ありがとうございました。押し潰してくるような闇と絶え間なく揺れる地に挟まれながら、その情報が灯のようでした。本当にありがとうございました。
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日本各地にいて遠くや現地やそれぞれの生活の中で震災に何か関わった方達の生い立ちや暮らしや思いが、一人称で語られる。順不同で思い出して話す口調がとても近いところで聞いている気になり、内容がスッと入ってくる。人の話ってこんなに面白いのかと思う。もっと耳を傾けていたい。
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「厳しかったり優しかったりそれこそ無数の種類の声はあり、その分だけモノローグがあるはずなのだけれど、聞き手の私はたった一人しかいないので残念ながらすべてを再現することができない。」 “傾聴”の場で、つくづく思い知らされたのは、「誰にでも、忘れられない記憶がある」ということ。それ...
「厳しかったり優しかったりそれこそ無数の種類の声はあり、その分だけモノローグがあるはずなのだけれど、聞き手の私はたった一人しかいないので残念ながらすべてを再現することができない。」 “傾聴”の場で、つくづく思い知らされたのは、「誰にでも、忘れられない記憶がある」ということ。それは目に焼きついた光景だったり、音や匂い、言葉だったりする。隣に座って聴くことしかできないけれど、それでも同じ時間を生きているものとして“あの日”からのことを一緒に伝え続けたい。
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ちょっと前にテレビでこの作品を含めた、いとうせいこうさんのことを紹介していたので気になり図書館から借りました。東日本大震災で被災された当事者の“語り”を収録した作品になります。 小五で被災し命は当たり前じゃないと語り部活動を行う女性、復興拠点のみならず居住空間の除染を希望す...
ちょっと前にテレビでこの作品を含めた、いとうせいこうさんのことを紹介していたので気になり図書館から借りました。東日本大震災で被災された当事者の“語り”を収録した作品になります。 小五で被災し命は当たり前じゃないと語り部活動を行う女性、復興拠点のみならず居住空間の除染を希望する男性、発災前から自主防災組織(消防団)が地域に根付き犠牲者がゼロであった地域の男性、在宅被災者で今もなお修繕できないままの住宅に住み続ける男性…沢山の“語り”が収められています。 読んでいてちょっと辛くなりました…。この作品での“語り”を読んで、時が経とうとも過去のこととは割り切れない思いを知ることになりました。
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#東北モノローグ #いとうせいこう 24/2/27出版 https://amzn.to/3Ib73l4 ●なぜ気になったか 生まれ故郷釜石が被災した「東日本大震災」は、早期退職につながるほどの衝撃的出来事だった。『福島モノローグ』に続く本書、ここに記録された当事者の独白、読みた...
#東北モノローグ #いとうせいこう 24/2/27出版 https://amzn.to/3Ib73l4 ●なぜ気になったか 生まれ故郷釜石が被災した「東日本大震災」は、早期退職につながるほどの衝撃的出来事だった。『福島モノローグ』に続く本書、ここに記録された当事者の独白、読みたい ●読了感想 一部の当事者の語りから、十年以上経つのに表面的なことしか知ることができていなかった、と思わせられた。今もなお、被災した家を修理できずに住み続けるしかない人がいることに心が傷んだ #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き
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