日本語の秘密 の商品レビュー
楽しい一冊。 歌人、ラッパー、声優、言語学者との対談から言葉の本質に迫っていく。 母音の使い方や韻の踏み方・使い方など「なるほど」と思うことばかり。 ことに声優の山寺宏一さんの技術・探究心は、さすが「山ちゃん」だよね。
Posted by
研究者の面白視点がすごい 普通に生活してて疑問に思わなそうなところに注目して調べるのすごい 言われてみると短歌とラップは結構近接した分野な気がしてきた 「あい」を一音として考える話面白かった 気になるのは音を重視してる文章作品をろう者の方はどう捉えるのだろうか 気持ちいいと...
研究者の面白視点がすごい 普通に生活してて疑問に思わなそうなところに注目して調べるのすごい 言われてみると短歌とラップは結構近接した分野な気がしてきた 「あい」を一音として考える話面白かった 気になるのは音を重視してる文章作品をろう者の方はどう捉えるのだろうか 気持ちいいという感覚は共有できるのか?
Posted by
言語学学者の川原繁人さんが、俵万智さん(歌人)、Mummy-Dさん(ラッパー)、山寺宏一さん(声優)、川添愛さん(言語学者)対談されている。 短歌やラップは、言語学的な考えを用いず作られているが根底には繋がりがある。 声優さんは、声帯や喉頭筋の使い方が多様である。 新たな発見でし...
言語学学者の川原繁人さんが、俵万智さん(歌人)、Mummy-Dさん(ラッパー)、山寺宏一さん(声優)、川添愛さん(言語学者)対談されている。 短歌やラップは、言語学的な考えを用いず作られているが根底には繋がりがある。 声優さんは、声帯や喉頭筋の使い方が多様である。 新たな発見でした。
Posted by
歌人・ラッパー・声優・言語学者 と、言語学者の対談。 対談形式で進んでいくから、サクサク読み進められる。言語学の入門の入門という感じ。 言語学者が引っかかる点や、言葉のプロたちが感覚でやっているようなことが、言語学的にはすごいことだったり。日本語をどの側面から見るかで、いろん...
歌人・ラッパー・声優・言語学者 と、言語学者の対談。 対談形式で進んでいくから、サクサク読み進められる。言語学の入門の入門という感じ。 言語学者が引っかかる点や、言葉のプロたちが感覚でやっているようなことが、言語学的にはすごいことだったり。日本語をどの側面から見るかで、いろんな発見があっておもしろい。 言語学者同士でも、文法、言葉の意味、音など専門が細分化されていて、それぞれの専門から語られる対談は興味深かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・「靴下」は連濁しない。 ・短縮された単語は五段活用。「いきる」は五段活用、「生きる」は上一段活用。 ・使用頻度の高い単語ほどアクセントは平板化する。
Posted by
よくもこんな対談を実現したとつくづく思う。これが芸術・芸能の本ではなく、言語学の本だという、その括りも恐るべし。
Posted by
いやあ、おもしろかった。買うかどうするかちょっと迷って、でも俵万智がいるし、川添さんにも興味があるし、と思って購入した。ラッパーとか声優とかは全然興味がなかったし知らない名前だったけれど、こちらもまたおもしろく読むことができた。韻の踏み方とか、本当すごい。ケッとばせ、Get Mo...
いやあ、おもしろかった。買うかどうするかちょっと迷って、でも俵万智がいるし、川添さんにも興味があるし、と思って購入した。ラッパーとか声優とかは全然興味がなかったし知らない名前だったけれど、こちらもまたおもしろく読むことができた。韻の踏み方とか、本当すごい。ケッとばせ、Get Moneyとか。そして石川啄木のサラドもおもしろい。子音で終わるのは座りが悪いんだな。トーストとかドレスも同じ規則なわけだ。いやいや、おもしろい。うちの子どもも小さいころ、「蚊にに刺された」とか、「血がが出た」とか言っていた。他の本でも読んでそういう現象があることは知っていたけれど、本書で納得がいった。2拍必要なんだな。だから、赤とか青はいいけれど、黄や茶は黄色、茶色と言わないと落ち着かない。色を付けないのなら、黄い、茶あ、なんて言い方をすることになる。言語学は昔からまあまあ興味があった。S-sideとP-sideがあるというような分け方は知らなかったけれど、S(意味論)に関する本はいくつか読んでいる。自分の中ではP(音声学)の方にも興味を持っていた。中学生のころだったと思う。夏の自由研究で、当時パソコンなどなく、もちろんインターネットで調べるなんていうことのできない中、自分でしゃべりながら五十音の口の形を一覧にまとめたことがあった。けっこう自信作だったのに、誰にも何にも反応されなくてけっこうショックだった。唇が閉じるとか、舌が上あごの前の方にくっつくとか、図解付きで説明していた。けっこういい線行っていたのかもしれない。さて、本書を読み終わって、妻にタピるとかイキるの五段活用の話をしていたら、現在、職員室ではラミネートをすることをラミる、ルビを振ることをルビるという情報を得た。ちゃんと、「これもうルビった」とか「はよこれルビらな」などと使っているそうだ。さらには、中1の音楽のレポートを見せてもらうと(タブレットで入力して提出されたもの)、見事にラノベふうに(ラノベがどんな書き方をされているのかは知らないが)「・・・ってか」とか「・・・笑」とか「・・・知らんけど」なんて楽しそうな表現が盛りだくさんであった。(一部の生徒ですが)まあ、ことばも服装と同じでTPOはちゃんとわきまえないといけないのですね。僕自身は、どうもこういう崩れたことばは好きではなく、特に子どもたちの前では使わないようにしてきた。それが、実は子どもたちの世界に入って行くことを妨げていたのかもしれない。「むずい」くらいは使ってもいいかなあ。さて、著者の好奇心は留まるところを知らないようだ。興味・関心が同心円状に広がっていくとすると、入ってくる情報は2次関数的に増えていくわけだな。これ、僕が購入する新書の数も同じだな。もっと古典的な作品を読みたいと思いつつ、この新しいことを知ったときのワクワク感があるから、ついつい新書に手が伸びてしまう。そして本棚はあふれかえる。学べば学ぶほど知りたいものが増えていく。「何のために学ぶのか」は、やっぱり「さらに学ぶため」なのだな。そうそう、サラダ記念日はもともとは唐揚げ記念日だったとのこと。おもしろい!
Posted by
言語学者(音声学者)が、歌人(俵万智)、ラッパー(Mummy-D)、声優(山寺宏一)、そして言語学者/小説家(川添愛)ということばの達人4人に会いにいって語り合った対談をまとめた本。 個人的には川原さん✕川添さんという気鋭の言語学"布教"者(←言葉/言語学の魅...
言語学者(音声学者)が、歌人(俵万智)、ラッパー(Mummy-D)、声優(山寺宏一)、そして言語学者/小説家(川添愛)ということばの達人4人に会いにいって語り合った対談をまとめた本。 個人的には川原さん✕川添さんという気鋭の言語学"布教"者(←言葉/言語学の魅力を宣伝するという点で両人の貢献度は大きい)のお二人の顔合わせをなにより楽しみに読み始める。 言語学とといってもご多分に漏れず音は苦手で、統語(文法)や意味のほうにいったけれど、川原さんのお話を聞いていると音もやっぱりすごくおもしろいなあとわくわくしてくる。短歌とラップという一見両極端なふたつがどちらも音の感覚を同じように研ぎ澄ませているというお話、そして短歌の「字余り」やラップの「押韻」には50音図や拍とりだけでは気づかない音韻的な理由もあるという指摘に、いままでちょっと敬遠してきたどちらの世界もちょっと敷居が低くなった気がした。
Posted by
- 1