多元世界に向けたデザイン の商品レビュー
ラテンアメリカの事例が多く、また話が実にくどく、とてもとても読み進めにくいのではあるが、これから非常に重要になっていくはずの視点がたくさん提供されている。 私は、私が今取り組んでいるプロジェクトの逢着しているままならなさが、まさにエスコバルが指摘している問題の構造に起因するもの...
ラテンアメリカの事例が多く、また話が実にくどく、とてもとても読み進めにくいのではあるが、これから非常に重要になっていくはずの視点がたくさん提供されている。 私は、私が今取り組んでいるプロジェクトの逢着しているままならなさが、まさにエスコバルが指摘している問題の構造に起因するものだなと、我が身に引きつけて考えることができて、複雑で濁って見えていた事態に、クリアなパースペクティブが得られたような気がする。気がするが、そこから具体的な問題解決の実践へ向かおうとするには、さらなるブレイクダウンが不可欠なのであり、それは自分でやるしかないのだが。 世界がひとつであると考えられている世界 One World World から、世界がいくつもある世界 Pluriverse あるいは Multi World Worldへ。 Well being よりも Buen Vivir へ 家父長制資本主義近代をこえて ガルシア・マルケスやオクタビオ・パスの読者ならば、あの世界を左翼的なターミノロジーでクドく精緻に理論的に書こうとしたものだと感じるのではないか。
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