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ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景 の商品レビュー

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2019/04/28

「ウルトラQ」から始まる「テレビの円谷英二」にリアルタイムで育てられているので、自分の嗜好の、志向の、思考のバックボーンを明白にされたような読書でした。なるほど「特撮」という映像の中の一パートが、大きな文化ジャンルになっていく不思議さは、日本の戦後の不思議さと相通じているし、そも...

「ウルトラQ」から始まる「テレビの円谷英二」にリアルタイムで育てられているので、自分の嗜好の、志向の、思考のバックボーンを明白にされたような読書でした。なるほど「特撮」という映像の中の一パートが、大きな文化ジャンルになっていく不思議さは、日本の戦後の不思議さと相通じているし、そもそも戦前と戦後が円谷英二の中では全く分断されていないし、その接続が「少年」というキーワードにあること、ものすごく納得しました。「ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景」って書名はもったいなくて、平成ライダーを論じた「リトルピープルの時代」みたいにもっともっと広範な文化論として読まれてもいい、と思いました。そもそも本書の生みの親は宇野常寛ですし。円谷育ちと言いながら、なんで技術屋のおっさんがブランドになっているのかわかっていなかったのですが、アメリカにおけるウォルト・ディズニーのように円谷英二が日本の精神を作っているのを感じました。いよいよ5・1には「怪獣殿下」が新天皇に即位し、5・31からハリウッド・ゴジラが怪獣オールスターを引き連れて上陸します。「リトルピープル」ならぬ「ビッグボーイ」の時代?

Posted byブクログ

2018/12/13

時代や戦争が、映像やクリエイターにどのような影響を与えあったか、非常に興味深く書かれていました。 タイトルに「ウルトラマン」とありますが、サブカルチャー全般の話なので、タイトルで敬遠している人がいたらもったいないです!

Posted byブクログ