2030半導体の地政学 増補版 の商品レビュー
半導体から経済安全保障を知ることができます。
半導体のバリューチェーンを例に日本の経済安全保障が整理されている点がよかった。アメリカ、中国、台湾(特にTMSC)の思惑の中で、日本政府がどのように行動したかが、関係者へのインタビューを交えて解説しています。技術面でビハインドになった日本の半導体業界が追いつき、追い越せるかが楽し...
半導体のバリューチェーンを例に日本の経済安全保障が整理されている点がよかった。アメリカ、中国、台湾(特にTMSC)の思惑の中で、日本政府がどのように行動したかが、関係者へのインタビューを交えて解説しています。技術面でビハインドになった日本の半導体業界が追いつき、追い越せるかが楽しみです。
ゴジネコ
少し前の本になるので時代遅れ感は否めませんが、分かりやすく良い本でした。 日本復興にも多くページが割かれ、ラピダス設立やTSMC熊本進出のみならず、富士通・キオクシア、あと個人的に知らなかったソシオネクストといった個別企業の戦略にも触れ、日本政府や企業のポジティブな話も多く掲載さ...
少し前の本になるので時代遅れ感は否めませんが、分かりやすく良い本でした。 日本復興にも多くページが割かれ、ラピダス設立やTSMC熊本進出のみならず、富士通・キオクシア、あと個人的に知らなかったソシオネクストといった個別企業の戦略にも触れ、日本政府や企業のポジティブな話も多く掲載されています。 一方で、半導体を描く・つくる・使うの3工程に分けた際に、やはりこんな世界があったら良いなという、半導体を「使う」アイデアが次々と湧き起こる土壌が乏しいのは日本の弱みだという筆者の主張には強く同意。結局米国や中国が作り上げたゲームの土俵に如何に上手く乗るか、という勝負しか出来ないのが根本的な力の差異の原因だと思う。 なお、クリスミラーの半導体戦争はめちゃくちゃ興奮する程に面白かったが、それには及ばず、星4つ。
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半導体が今の世界でどれだけ重要な立ち位置にあるかを地政学的な観点から分析した本。数年前に起きた自分たちにも身近なネタが多くあり、その中に潜む企業、国家の戦略的な動きをわかりやすく解説してくれている。350ページ程度で構成されているが、その内容は凄まじいボリュームで本を2、3冊は読...
半導体が今の世界でどれだけ重要な立ち位置にあるかを地政学的な観点から分析した本。数年前に起きた自分たちにも身近なネタが多くあり、その中に潜む企業、国家の戦略的な動きをわかりやすく解説してくれている。350ページ程度で構成されているが、その内容は凄まじいボリュームで本を2、3冊は読んだのではないか?というくらいの感覚に陥った。誰もが読んだ方が良いと思える名著。専門的な内容にも必要な補足が十分あるため、半導体の知識がなくとも楽しめる。ぜひ読んでみてほしい。
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必読書。台湾有事やTSMCがなぜ近年になってクローズアップされているのかがよくわかる。また、ラピダスプロジェクトの意味するところも。ファウンドリーの圧倒的な立場の強さや、各国が半導体サプライチェーンの国内呼び込みを始めている理由が分かった。
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少し前の本ではあるが、今になって読んでも得られる学びは非常に多かった。 正直、経済で重要であり、多くのステイクホルダーが思惑を持って行動しているのは理解しているつもりだったが、政治の世界においても地政学リスクとなり得るために管理したり、自国の優位になる意思決定をしているケースが...
少し前の本ではあるが、今になって読んでも得られる学びは非常に多かった。 正直、経済で重要であり、多くのステイクホルダーが思惑を持って行動しているのは理解しているつもりだったが、政治の世界においても地政学リスクとなり得るために管理したり、自国の優位になる意思決定をしているケースがここまで多いとは驚きだった。 経済と政治は切り離せないものでもあるのだということを再認識した。 半導体にも政治の分野にも興味が出てきた。こういった本を引き続き読み続けたい。
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戦略物資としての半導体を地政学の面から語った本。 半導体は産業のみならず政治的にも非常に重要な物資であり技術のみならず地政学上の理解が不可欠であることが良くわかった。極論すれば半導体を支配することが世界の未来を支配することであり、それを巡る地政学的な駆け引きが行われている。その中...
戦略物資としての半導体を地政学の面から語った本。 半導体は産業のみならず政治的にも非常に重要な物資であり技術のみならず地政学上の理解が不可欠であることが良くわかった。極論すれば半導体を支配することが世界の未来を支配することであり、それを巡る地政学的な駆け引きが行われている。その中でかつては日の丸半導体として産業界でプレゼンスを築いた我が国の行く末を案じずにはいられない。終章に書かれている事を覚えおきながら日本の未来を築く次世代半導体に思いを馳せたい。
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大学時代、そして卒業から数年空いた現在も齧っている半導体分野。がっつりやってる訳ではないので、技術の一面だけ知ってる人って感じの私ですが、この本を読んで技術だけの理解じゃビジネスとしてはとてもやっていけないと痛感させられました。明日からニュースを見る目が変わりそうです。日々チェッ...
大学時代、そして卒業から数年空いた現在も齧っている半導体分野。がっつりやってる訳ではないので、技術の一面だけ知ってる人って感じの私ですが、この本を読んで技術だけの理解じゃビジネスとしてはとてもやっていけないと痛感させられました。明日からニュースを見る目が変わりそうです。日々チェックしていこう。
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アメリカが先端半導体の技術を中国に渡さないように締め上げつうサプライチェーンの国内化を目指し、中国は自国での先端技術開発に死力を尽くし、欧州は最先端半導体製造装置における圧倒的優位性でチョークポイントを押さえにいくなど、経済、国防の両面で戦略的重要物資となった半導体を巡る地政学的...
アメリカが先端半導体の技術を中国に渡さないように締め上げつうサプライチェーンの国内化を目指し、中国は自国での先端技術開発に死力を尽くし、欧州は最先端半導体製造装置における圧倒的優位性でチョークポイントを押さえにいくなど、経済、国防の両面で戦略的重要物資となった半導体を巡る地政学的な勢力図と各勢力の戦略がよくわかった。その中で、日本はかつてのメモリ半導体王国の地位を失い、資本の論理でキオクシアの売却先が決まるなど戦略的でない動きもある一方で、IBMの最新技術を実現するためのラピダスの設置や多額の補助金を提示してのTSMC工場誘致成功などの戦略的な取組も奏功しはじめている。さらに、専門特化型のチップの設計を担い半導体チップ設計の民主化を目指すソシオネクストの存在や、富岳に使われた高性能CPU「A64FX」を開発した富士通、TSMCと組んで半導体の研究開発ラボを電光石火で設けた東大、光論理ゲートでこれまでの電気信号ベースの情報処理を覆す革命を予感させるNTTのIOWN構想など、今後に向けた期待の技術開発が日本で行われていることに希望が持てた。重要なのは、半導体を「使う」画期的なプロジェクトを生み出す力(結局は強力な需要があるかどうかがサプライチェーンの強さを決める)と、アメリカが通商政策における指導力を失った現状において日本がどのような戦略的構想と影響力を発揮できるかである。
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半導体はバリューチェーンが複雑だということがよくわかった。半導体はもはや産業だけでなく政治にも影響を及ぼしており、半導体について知るには地政学的視点が必要不可欠だと感じた。全体の構成としては少し長く感じたが、説明は丁寧で最新の情報も盛り込んであり、非常に面白かった。
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以前から半導体不足の話をよく聞いていたが、本書を読んでものすごく納得できた。デジタル技術の進歩が加速度的に進み今後も止まらないのは明白な未来であり、半導体サプライチェーンがますます重要になっていくのは明らかすぎる。 まさかアルメニアとアゼルバイジャンの紛争も、半導体に一端関係ある...
以前から半導体不足の話をよく聞いていたが、本書を読んでものすごく納得できた。デジタル技術の進歩が加速度的に進み今後も止まらないのは明白な未来であり、半導体サプライチェーンがますます重要になっていくのは明らかすぎる。 まさかアルメニアとアゼルバイジャンの紛争も、半導体に一端関係あるとは、、(すべてが半導体のせいというわけではない) 半導体という観点で世界を見るとこんなにも色んなことが知れるのかと、驚きがあった一冊でとても面白かった。
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