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福島第一原発事故の「真実」 ドキュメント編 の商品レビュー

4.3

17件のお客様レビュー

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2026/03/21

当時は高校生。子どもながらに大変なことが起きてるのかな?と思ってはいました。大人になってFukushima50を見たときに、初めて日本が大きな危機に立たされていたことに衝撃を受けた。 最近、小説を読もうと文庫を眺めているのですが、ふと目に触れ、改めて福島第一原発事故の『真実』を...

当時は高校生。子どもながらに大変なことが起きてるのかな?と思ってはいました。大人になってFukushima50を見たときに、初めて日本が大きな危機に立たされていたことに衝撃を受けた。 最近、小説を読もうと文庫を眺めているのですが、ふと目に触れ、改めて福島第一原発事故の『真実』を垣間見たいと思って手に取りました。 映画やドラマでは伝えきれない、『真実』とは如何に残酷なのか、そして責任という日本人が目を背けがちな「現実」と戦った、吉田所長をはじめとする現場の皆さんに改めて感謝の想いを強くしました。 最も大切なのは現場の命であり、それも守れないのに周辺の人の命は守れない。そんな想いを持ちながらも、死地に仲間を送り出す、命と向き合う場面がリアルに描かれた作品だと思いました。

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2025/11/27

その時そこにいた技術者たちは、できる限りのことをしたのだろうけど、誰にも話せないなにかが、何かあるのではないか。そういう疑問があった。この本で、後から考えるとどうしてあれを思いつかなかったのか、なぜあいまいなまま放置したのか、そういうのがあったことが分かる。しかしその場で気づかな...

その時そこにいた技術者たちは、できる限りのことをしたのだろうけど、誰にも話せないなにかが、何かあるのではないか。そういう疑問があった。この本で、後から考えるとどうしてあれを思いつかなかったのか、なぜあいまいなまま放置したのか、そういうのがあったことが分かる。しかしその場で気づかなかったことを責められないほどの困難があったことも、この本で分かる。検証編の方で詳しいが、訓練や想定の厳しさが足りなかった。何故足りなかったかと言うと、本当に最悪の事態を想定すると「事故は起こらない」という地元への説明と矛盾するから。本当に後悔するべきはそこだろう。経営陣が罪に問われるとしたらそこ。再発防止というのは、本当の原因を突き詰めなければ不完全=また起こる。その意味で本件は原因不明の箇所が多数あり、原発事故を防ぐ対策はできていない。それを執拗に執拗に追いかけた取材班の執念に感謝。NHKの存在意義はこういうところか。

Posted byブクログ

2025/09/04

怒涛のノンフィクション 自分がその場にいて、ごく限られた情報しかない中で人の命を左右する判断をしていけるのか。。 吉田所長始め現場で奮闘された方々に改めて感謝致します。

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2025/08/30

福島第一原発事故の詳細について分かりやすく書かれていた。 厳しい状況の中で奮闘した現場の方々には頭が下がる思いだが、原発という非常に有益かつ危険な装置を扱う上での危機管理が満足であったとは言い難い。日本は資源の少ない国であるため、電力を求めるのであれば原発も致し方ないとは思うが、...

福島第一原発事故の詳細について分かりやすく書かれていた。 厳しい状況の中で奮闘した現場の方々には頭が下がる思いだが、原発という非常に有益かつ危険な装置を扱う上での危機管理が満足であったとは言い難い。日本は資源の少ない国であるため、電力を求めるのであれば原発も致し方ないとは思うが、人間の手に余る危険な装置を使うのであれば最低でも完璧と胸を張って世界に自負出来るような対策を施した上で使用を検討すべきであると思った。 当時、テレビからの情報でしか原発の状況は把握できず、不安も大きかったため、時系列に沿った詳細な状況を知ることが出来て良かった。

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2025/06/12

吉田所長は、津波で電源を失った時、 メルトダウンという事態を頭に描き「もうこれは駄目かな」と覚悟を決めていた。 中央制御室からの報告を受けて 「もう何も見えねー、飛行機を計器もエンジンも全部消えた状態で操縦しろと言われているようなものだ」 と思っていた。 事故当日、原子炉の格...

吉田所長は、津波で電源を失った時、 メルトダウンという事態を頭に描き「もうこれは駄目かな」と覚悟を決めていた。 中央制御室からの報告を受けて 「もう何も見えねー、飛行機を計器もエンジンも全部消えた状態で操縦しろと言われているようなものだ」 と思っていた。 事故当日、原子炉の格納容器内に水があり、燃料棒の上まで満たしていると水位計は示していた。 が、実際は水はなくメルトダウンが始まっていた。 事故後、水位計が正しく機能していなかったことが明らかになる。 電源喪失の恐ろしさを感じた。 電気は常にあるのが当たり前と思っているが、停電すると酷いことになる。 4月末にスペインで大規模停電があったが、この時稼働していた4基の原子力発電所はすぐに自動停止した。 なぜ止めるの?と思うだろうが、原子力発電所で使う電気は外部から取り入れている。 外部電源がなくなると、原子力発電所の制御ができなくなるのだ。 今の世の中、電気が使えなくなると生活が破綻する。 夜は明かりが消える。 エアコンが使えない。 電車が止まる。 エレベータ・エスカレータも使えない。 パソコンやスマホが使えない。 インターネットが使えない。 キャッシュレス決済ができない。 工場で物づくりができなくなるので生活用品がなくなる。 「ベント」は初めて聞いた言葉だった。 圧力が増し、格納容器の損傷を防ぐために蒸気を外部に放出する。 これを行うのは世界で初めてなので知らなくて当然。 放射能を含む気体の外部への放出なので、最悪の事態でないと行わない。 吉田所長は、ベントできたかどうかは分からないと言っている。 大混乱の中、1号機の爆発に続き3号機も爆発。 建屋は壊れていないが、白い蒸気を上げる2号機が怖かった。 ところが、運転を停止していた4号機が爆発する。 格納容器破裂の恐れが最も高かった2号機は運よく爆発から免れている。 後に格納容器と配管の接続部分が高熱で溶融し隙間が生じ、そこから大量の放射性物質が放出されたという見方が出ている。 この放射能が浪江町や飯館村などにひどい汚染をもたらしたと言われている。 誰がどのような言動をとったのかは「真実」が明かされるが、原子炉の状態については「推測」でしかない。 地震と津波で何が壊されどんな状態だったのかは分からない。 放射線量が高すぎて調査ができなかったからだ。 水が入っていると思っていたが、配管のどこかで漏れていて給水できていなかったり、 4号機の使用済み核燃料は、爆発で冷却水が失われたと思っていたが、実際は運よく水があったり、 温度計や気圧計も壊れて正しい値を示していなかったり、 何も信用できない中で対応に迫られた様子がよく分かった。 死を覚悟した作業の何が功を奏したのか、無駄だったのか、むしろ事態を悪化させる結果になったのか。 きちんと分析できていないようだ。 責任者と思われる人物は誰も罰せられていない。 誰にも責任を取らせないために、事故の分析結果も曖昧にしているように思える。

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2025/05/27

私の分類上、星★1つにしていますが、内容が悪かったわけではありません。 2024年3月31日に定年退職したとき、部屋の中に散らかっている本を見て、1年以内(2025.3.31)までに全て処理することを心に決めました。段ボール箱3つと、スーツケースに入った本達です。読み終えてポス...

私の分類上、星★1つにしていますが、内容が悪かったわけではありません。 2024年3月31日に定年退職したとき、部屋の中に散らかっている本を見て、1年以内(2025.3.31)までに全て処理することを心に決めました。段ボール箱3つと、スーツケースに入った本達です。読み終えてポストイットが貼ってあるものは完全にレビューまで書き終えましたが、読みかけ本の処理に困りました。 半分以上読んでいるものは、読み終えてレビューを書きましたが、それ以下のものは処理に困っている状態でした。興味があって購入し、読み始めたもの、読んだらきっと良いポイントがあるのは分かっていますが、これから読みたい本も出版されるし、部屋を整理するためにも、全ての本を片付けたく思い、このような結果となりました。尚、当初は61歳までの誕生日を目標としていましたが、左目の不具合期間がありましたので、期間を2025円7月末までとしました。 2025年5月27日作成

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2025/04/22

福島原発事故において 現場、東京電力本店、政府がどのように行動、発言、判断していたのか、その記録 小説のようにとても読みやすい データが無い中で判断しなければならない状況、指令系統複雑化、情報錯綜 複数ある原発の連鎖的な事故対応のなんと難しいことか 歯に衣着せぬやんちゃな発言

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2024/09/06

東日本大震災、当時は高校生。自分のことで精一杯で何も理解していなかったけれど、一歩間違えれば今頃首都圏は壊滅だったんだということ。それを、表面的なことではなくて実際何が起こっていたのか、誰が何を考えどう判断していたのか、詳しく知れて良かった。私一人にできることは限られど、これが広...

東日本大震災、当時は高校生。自分のことで精一杯で何も理解していなかったけれど、一歩間違えれば今頃首都圏は壊滅だったんだということ。それを、表面的なことではなくて実際何が起こっていたのか、誰が何を考えどう判断していたのか、詳しく知れて良かった。私一人にできることは限られど、これが広く知られることが大切だと思った。子供が大きくなったとき、正しく語れるようにしておきたいなと。

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2025/06/18

過酷事故発生時には、中の状態を示す計器も動かず、弁の開閉や水の注入などの安全装置も動作しない。福島原発事件が最悪の結果にならなかったのは、安全設計されてたからではないし、現場が(我が身を顧みずに頑張ってくれたのは事実だけど)頑張ったからでもない。単にいくつかの幸運と偶然と、むしろ...

過酷事故発生時には、中の状態を示す計器も動かず、弁の開閉や水の注入などの安全装置も動作しない。福島原発事件が最悪の結果にならなかったのは、安全設計されてたからではないし、現場が(我が身を顧みずに頑張ってくれたのは事実だけど)頑張ったからでもない。単にいくつかの幸運と偶然と、むしろパッキンなど事故発生時の温度や圧力に耐えられない弱い部材が使われていたことがたまたま被害の拡大を防いだからにすぎない。 それでも。 この国は、この国の国民は、全国の原発再稼働を選択した。 廃炉コストや廃棄物管理コストを考慮しない、目先のまやかしの電気料金を最優先にして。 廃炉コストや廃棄物長期管理のコスト、とてつもない事故発生リスクを将来世代に押し付け、今だけの都合、自分たちだけの都合で。 もはや、正気の沙汰とは思えない

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2024/06/18

NHK取材班10年間の成果。 震災当時稼働していた1Fの1〜3号機は発震直後の緊急停止は成功していたが、津波による電源喪失により冷温停止状態に持ち込めず、燃料棒が過熱、圧力容器、格納容器内の温度、圧力が限界値を超えて上昇していく。 停電の暗闇で計器も動かず、原子炉内の様子も掴...

NHK取材班10年間の成果。 震災当時稼働していた1Fの1〜3号機は発震直後の緊急停止は成功していたが、津波による電源喪失により冷温停止状態に持ち込めず、燃料棒が過熱、圧力容器、格納容器内の温度、圧力が限界値を超えて上昇していく。 停電の暗闇で計器も動かず、原子炉内の様子も掴めない中、状況を把握できていない官邸や本社から横槍が入る。 1号機、3号機、4号機と立て続けに水素爆発を起こし、散乱する瓦礫や線量に、死も覚悟しつつベントと注水に挑み続ける現場要員たち。 最悪の場合、原発から半径250キロ圏内の避難もあり得たということだが、現実的にはどうだったのか。 電源喪失がすべての始まりとはいえ、当時の装備で行い得た最善の対応と現実はどう違ったのか。 その差が、被害の拡大にどの程度つながったのか。 本社、官邸はどのように支援、監督すべきだったのか。 本書の目的とは違うかもしれないが、そういった検証なしにこの事故の総括はできないのではないだろうか。

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