解禁随筆集 の商品レビュー
笙野頼子さんはまったく読んだことがなく、それでも納得できない現実に対抗したくて、応援の気持ちを表したくて買った。書いてあることがまったく理解できなかったらどうしようかとおもったが、一応はだいじょうぶであった。強烈な皮肉もありながら、しかし社会あるいは世界への強い懸念が伝わってくる...
笙野頼子さんはまったく読んだことがなく、それでも納得できない現実に対抗したくて、応援の気持ちを表したくて買った。書いてあることがまったく理解できなかったらどうしようかとおもったが、一応はだいじょうぶであった。強烈な皮肉もありながら、しかし社会あるいは世界への強い懸念が伝わってくる。それは後書きにある“身体に刻んだ痛みや苦しみの歴史”からくる実際的なもので、それはもうよくわかる。わかると言える。女の身体を抱えて生きるこの圧倒的な苦しみを、肉体を土台として生きることをおもってつらくなった。小説も読んでみたい。
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