わからない世界と向き合うために の商品レビュー
先のことは本当にわからない。でもその見えない闇のようなものと向き合うことに、生きていく意味が、本当はあるのかもしれない。そんなことも思うのです。(「はじめに」より) 日本人のDNAはどこにルーツがあるのか?現代の日本人のあり方考え方に著者が自身の思い出を絡めて疑問を投げかけている...
先のことは本当にわからない。でもその見えない闇のようなものと向き合うことに、生きていく意味が、本当はあるのかもしれない。そんなことも思うのです。(「はじめに」より) 日本人のDNAはどこにルーツがあるのか?現代の日本人のあり方考え方に著者が自身の思い出を絡めて疑問を投げかけている。
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18ページにある Control your own destiny, or someone else will (自ら選ばない者は、他人に支配される)は至言だと感じた.Y染色体が男児から男児へ伝わること、日本では縄文人が住み着き、その後弥生人が来たことが染色体の解析で分かることは...
18ページにある Control your own destiny, or someone else will (自ら選ばない者は、他人に支配される)は至言だと感じた.Y染色体が男児から男児へ伝わること、日本では縄文人が住み着き、その後弥生人が来たことが染色体の解析で分かることは面白かった.現代社会が、異論に対して狭量になっているとの指摘はその通りだと思う.経済的合理性を錦の御旗にして、格差を作り、敗者を顧みない社会になってきたことへの警鐘も重要な視点だ.原生生物から進化が始まったという話、別の先生から仕入れた知識ではLUCA(Last Universal Common Ancestor)のことだろう.最後に出てきた 「人間を人間たらしめているのは、他人の悲しみを想像して共感する能力だ」 は非常に素晴らしい言葉だ.いろいろなことを再認識させれくれる至言が満載の本だ.
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「はじめに」と帯に書かれていた内容に救われた気持ちになりました。報われない、分らないこと世界ですが、考え、今の時間を大切にしていこうと思いました。
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大学で指導する学生に勧められる本じゃないかなぁと思って買ってみた。 3章はエッセイっぽい。 1,2章は学生に「考えさせる」という意味では有益そう。 OECDの調査で、 「批判的に考える必要がある課題を与える」、また「明らかな解決法が存在しない課題を提示する」といった、自力で考え...
大学で指導する学生に勧められる本じゃないかなぁと思って買ってみた。 3章はエッセイっぽい。 1,2章は学生に「考えさせる」という意味では有益そう。 OECDの調査で、 「批判的に考える必要がある課題を与える」、また「明らかな解決法が存在しない課題を提示する」といった、自力で考えるための教育が日本ではほとんど行われていない そう。 「教える側が想定している「正解」に早くたどり着く能力をつけさせる」ことだけが教育ではないよなぁと、一応教鞭をとっているものとしては思う次第。
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