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桂二葉本 の商品レビュー

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2024/08/18

女性初。2021年「令和3年度NHK新人落語大賞」受賞。 「見たか、ジジイども!」 どれほどの逆境があったのだろう、と思います。 講談師について描いた漫画『ひらばのひと』1巻の台詞にあります。 「女の声はキンキンして聴き辛えや」 Amazonレビューなんかでも、あ...

女性初。2021年「令和3年度NHK新人落語大賞」受賞。 「見たか、ジジイども!」 どれほどの逆境があったのだろう、と思います。 講談師について描いた漫画『ひらばのひと』1巻の台詞にあります。 「女の声はキンキンして聴き辛えや」 Amazonレビューなんかでも、あるところには、「やっぱり女性のキンキンした高い声より男性の落ち着いた声がいい」などと、本人にはどうしようもない、声と性別を絡めた"批評・論評"があふれています。 (女性の場合、これで職を失うことがある/あったのです。また、声の高い男性も「男らしくない」「女みたいだ」とからかいやイジメの対象になりやすい。適材適所を促すものではなく、やっぱり女性差別が根底にある/あったと思います) 個性的な声は、声を使う職業では武器になるだろうと思いきや、「高い声」というのはなぜだか"嫌われやすい"ようです。 一説には、歳を取ると高い音が聞こえにくくなるから、と言われていたそうですが、2023年の研究によると、高齢者にとっても、女性の声が特に聞き取りにくいということはなかったそうです。考えられるのは、心理的なバイアス。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/79/2/79_85/_pdf 単純に、高い声を"聞き慣れているか"も関係しそうです。 そのときどきの心身の状態によっても、受け止め方は変わるでしょうか。元気な声を聞いていると元気が出る、だから元気な声を聞きたい、落ち着いた声を聞いてると落ち着く、だから落ち着いた声を聞きたい、そういうことは、もちろんあるだろうと思います。 災害情報や防災情報は、女性アナウンサーの高い声より男性アナウンサーの落ち着いた声のほうがよい……とされていたこともあったそうですが、女性の高い声のほうが通りが良くて聞き取りやすいので、さいきんは女性の声を採用している、という場合もあるそうです。 また、能登半島地震の際には女性アナウンサーが命令口調で「今すぐ逃げること!」と「絶叫」した、と賛否両論の議論の俎上にのぼりました。 (なぜ局の方針に従っただけのアナウンサーが矢面に立たされるのでしょう、なぜ緊急時の避難の呼びかけを工夫していたことについて安全圏から「絶叫」などと称されるのでしょう) 桂二葉さんの「芸」を寄席に訪れる年配のお客さんたちが普通に受け入れて楽しんでいる様子は、とても新鮮で、希望に感じます。 古典落語の登場人物は"なぜか"男性が多いので、女性落語家のなかには、女性が主役の創作落語、新作落語をつくる試みをしてきたひともいます。 桂二葉さんは「少年のような声」が魅力とされていますが、はたして? 今後に注目です。

Posted byブクログ

2024/03/12

落語を好きになるきっかけとなった二葉ちゃん、とても気になる人。 ラジオですでに聴いた話が多かったが、小学から中学時代の詳しいことは、この本を読まないとわからなかった。

Posted byブクログ