龍に恋う 贄の乙女の幸福な身の上(六) の商品レビュー

道草家守(著者)

2024/07/02

タイトル、ついに回収か。
互いに決定的な言葉はなかったけれども。
無自覚だからなあ。
でも、最初の頃から考えると、随分「欲」が出てきた珠の成長が本当に嬉しい。
人としてのあなたも、龍としてのあなたも、わたしの大切な人。
そして、大切な人のそばにいるために、自分の命は粗末にしないと。
本当に成長しました、珠。

貴姫や瑠璃子などお馴染みのメンバーの助けのない世界で銀市を連れ戻すために制限時間付きのミッションに挑む珠。
ただお助けキャラは、まさかの実在の人物。
彼と銀市の友情が微笑ましく、それなのにすれ違ってしまっていた点が悲しくもあり。
今回の件でそこが解けたのはよかったと思う。

解けたと言えば、アダムの件も。
彼との最終決着は次巻に持ち越しとなったが、過去の真相は今回の件でほぼ明らかになっただろう。
あとはどう決着をつけるか。
次巻も楽しみだ。

2024/05/16

珠を守るために自らを封じた銀市。
彼を救うべく、珠は命を賭けて封印に入り込む。
刻限は珠を守る髪飾りの牡丹が散りきるまで。
しかし、封印の中で珠が再会した銀市は記憶を失っていた。珠は、人を拒絶していた過去の銀市を知ることになる。

封印から出られるように珠が一生懸命に銀市を想う姿、龍に恋う。
最初の頃よりもとても心が強くなった珠に成長を感じました。