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みどりいせき の商品レビュー

3.5

74件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    3

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2024/08/06

話し言葉そのまま書き起こした感じなので独特の読みづらさがある。一応ギリ自分も若者のつもりなので会話のノリとかスラングは多少理解出来たんだけど、おくすり用語がどういう状況指してるのか全然分からなくて、しかも全く説明されないからとにかく読み進めるしか無かった。その割にやたら語彙が豊富...

話し言葉そのまま書き起こした感じなので独特の読みづらさがある。一応ギリ自分も若者のつもりなので会話のノリとかスラングは多少理解出来たんだけど、おくすり用語がどういう状況指してるのか全然分からなくて、しかも全く説明されないからとにかく読み進めるしか無かった。その割にやたら語彙が豊富なのも特徴的。"人の頭ん中"って感じ。

Posted byブクログ

2024/07/30

書きぶりで言えば、もっと勢いに任せて書いたものかと思っていたし、内容はブラックでダークな(昔の村上龍みたいな)ものかと思っていたが、どちらも違った。 かなり巧みに構成されている。勢いだけではこの長さは書けない。はじめはすごい勢いだけど、いつのまにか落ち着いたと思ったら、またぶっ飛...

書きぶりで言えば、もっと勢いに任せて書いたものかと思っていたし、内容はブラックでダークな(昔の村上龍みたいな)ものかと思っていたが、どちらも違った。 かなり巧みに構成されている。勢いだけではこの長さは書けない。はじめはすごい勢いだけど、いつのまにか落ち着いたと思ったら、またぶっ飛ばすみたいな、ある意味ソナタ形式。 高校生が違法薬物取引をするって話だとは知っていたので、厭世的で破滅的な若者が出てくるんだろうと思ったら、めちゃくちゃ可愛い、ある意味傷つきやすく、幼く、純粋な子たちばかりだった。 主人公は高二の男子で、小学校の野球チームでバッテリーを組んでいた女子、春と偶然再会し、彼女が仲間と行っている薬物売買にかかわることになるのだが、やってることはともかく、彼らが求めているのは愛しあい、争わない世界。ある意味違法行為をしない普通の人たちの方が彼らより冷血で、刺々しく、利己的に生きているかもしれない。 貧困や家庭の問題を抱えながら、それでも何とか楽しく生きたいと思ったら、こうなってしまうのかなと思う。 違法である以上、完全にラブ&ピースというわけにはいかない。ヤクザや警察に追われることになってしまう。そこも切ない。 男女だけど、あくまで友情というのも良かった。 どうかこの子たちが、何とかこの世界で幸せを感じて生きていってほしいなと思わずにはいられなかった。 作者が受賞したとき、ガザへの攻撃に反対すると言ったのを、話題を提供したいのか、顔出ししない言い訳なのかと思ったが、読んで、真面目な思いなのだと感じた。薬物は悪いが、子どもを無差別に殺すのとどっちが悪いのか。春ちゃんのそういう主張もわかる。 作者の次の作品を期待したい。

Posted byブクログ

2024/07/27

すごく読みにくかったけど、なんとか読了。 勢いがあってクセになる文体ではあったけど、とにかく分かりにくい。 歳とっただけかな、、、

Posted byブクログ

2024/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

しんどーっ。 もうとにかく,最初の何十ページか読む間に何回挫折しようかと思ったぐらい。 解説か何かで、10ページ読んだらあとは大丈夫なんて書いてたけど、そのたかが10ページもなかなかいけず、10ページ超えても進めず。 40ページ,頑張ればなんとか・・・と、訂正しておくわ。 とにかく文章がむずい。何言ってるかさっぱりわからん。若者言葉,スラング多すぎ。あと、アカン世界の言葉はググってもよくわからん。 あんまり学校に行けてない高校生の桃瀬くん。このままでは不登校になってしまうと,自分でも心配してる。 行けてないというか、行っても教室にいないっぽい。 小学校のころ,野球でキャッチャーをやっていた当時のピッチャーは、一つ下の春(小春?)という女の子だった。その子も同じ高校にいる。 桃瀬は帰宅部。 春はなにやら怪しいコトをしている。 まともに教室にいないから、今日が校外学習だと忘れてた。教室に行ったらみんないなかった。そんな時に誘われて春の手伝いをすることに。 何をさせられてるのかわからないけど、紙袋のお菓子をきた人に渡しているらしい。 春の友だちもらってソレを食べたら、具合が悪くなる。なんだそれ。 実はこれ違法薬物的なもの?彼女ら「野菜」と言ったりしてる。それを売り捌いているらしい。 2万円ももらって逆に気味が悪いけど、 なんだかんだでそっちに流されていく。 春のボディーガードをしていた鳴瀬先輩のケガが治るまで、という話だが。 って話だったと思う。なんせ、難しいのよー! カタカナの用語的なものがわからんー。 とはいえ、最初の40ページを読みおわると、すらすらすらーと読めました。 スラスラ読めたら,今度は痛い痛い。 ヤンキーとか暴力団とかの話は苦手なんだよぉ。どっちもじゃないけど、ソレらの嫌いなとこは暴力と痛い描写。 面白かったといえば面白かったんだけど、それよりしんどかったがやや勝ったので、⭐︎は2つ。

Posted byブクログ

2024/07/20

ドラッグと青春というテーマが気になり読んでみました。 まず読み始めて、その独特な文体に驚き! 最初こそ読みづらく感じたものの、どんどん癖になっていく。 主人公の気持ちが、口語かつ若者言葉でまとまりもなく描かれていて、確かに思考ってこんな感じだよなって妙に納得。 ストーリーとして...

ドラッグと青春というテーマが気になり読んでみました。 まず読み始めて、その独特な文体に驚き! 最初こそ読みづらく感じたものの、どんどん癖になっていく。 主人公の気持ちが、口語かつ若者言葉でまとまりもなく描かれていて、確かに思考ってこんな感じだよなって妙に納得。 ストーリーとしては、ヤマはあるものの淡々と進んでいくのも、なんか心地良い。 非日常と日常を行ったり来たりしているけど境がない感じで、読んでいて不思議な気分になる。 あと、出てくる主人公の友達がいい奴すぎて、微笑ましい笑 春も悪いやつじゃないし。 ももも春もきっと今は過渡期で、意外と普通に就職したり、これから別々の道に進んで行ったりとか、でもそういうもんだよなぁ若い時って、と懐かしさも感じた。 人を選びそうですが、私はとても好きな作品でした!

Posted byブクログ

2024/07/15

初めはすごく読みにくくて何が起こってるかわからなかったけど、それがその後続々出てくる色んな文体のひとつなだけで、いろんなフィルターで世界捉えてるのが味わえて楽しかった。

Posted byブクログ

2024/07/09

日本版「トレインスポッティング」(!?)は、何だか優しくて甘酸っぱい。筋立てがシンプルだからかもしれないが、独特の言葉運びなのに何故かするする読めるところもすごい。

Posted byブクログ

2024/07/08

ラップのような小説 読者としては物語の全容はつかみづらにが 文体の心地よさと、主人公の思想がリンクしているように感じる 今後、このような小説はもう出てこないだろうな。というか出てきてもパクリで終わりそう それくらい新鮮な小説だった

Posted byブクログ

2024/06/29

登場人物の台詞が今時の若者ことばだったり、あだ名で呼びあったりするので、途中まで頭が混乱して話についていけなかった。前半の話の展開がだらだらしている分、後半の疾走感がすごい。後半は一気読みできるほどの展開。

Posted byブクログ

2024/06/28

若者言葉含む語彙がめちゃ豊か。 面白いんだけど、すごく面白いんだけど、 『限りなく透明に近いブルー』からウン十年経っても「彗星の如く現れた若い感性」がモチーフにするのはドラッグなんだなあ。ドラッグの普遍性なんなの。 セックスドラッグロックンロールのうち、ドラッグが最後まで生き残...

若者言葉含む語彙がめちゃ豊か。 面白いんだけど、すごく面白いんだけど、 『限りなく透明に近いブルー』からウン十年経っても「彗星の如く現れた若い感性」がモチーフにするのはドラッグなんだなあ。ドラッグの普遍性なんなの。 セックスドラッグロックンロールのうち、ドラッグが最後まで生き残るとは思わんかったよ。

Posted byブクログ