源氏物語(4) の商品レビュー
娘としてお世話している玉鬘に思いを伝える光君も、妻を捨てて玉鬘を自分の妻とする鬚黑大将も、現代にいたら、本当に非難の対象てすね。 平安の時代の、催し物の描写は、優雅な絵になる情景が、思い浮かびます。 大河ドラマでは、まひろが、書いている源氏物語について話す場面があり、これはま...
娘としてお世話している玉鬘に思いを伝える光君も、妻を捨てて玉鬘を自分の妻とする鬚黑大将も、現代にいたら、本当に非難の対象てすね。 平安の時代の、催し物の描写は、優雅な絵になる情景が、思い浮かびます。 大河ドラマでは、まひろが、書いている源氏物語について話す場面があり、これはまだ読んでない箇所だと思うと、早く読み進めたい思いです。話についていきたい。
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玉鬘をめぐり恋の駆け引きが繰り広げられる。40代に差し掛かった源氏は若い頃のように勢いに任せてものにするようなことはできず隙をつかれて髭黒に持っていかれ大変悔しがる。これを書いたのが女性と思うと、改めて紫式部ってすごい。
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4巻はほとんどが玉鬘にまつわる話で、最後2帖(梅枝、藤裏葉)では明石の姫君の入内と、息子・夕霧がフォーカスされ、前巻の「少女」の続きといえる展開に。 玉鬘は、自身の好きなようには生きられない、拠り所を持たないと生きていけないことを自覚するなかで、その拠り所である源氏も色目を使っ...
4巻はほとんどが玉鬘にまつわる話で、最後2帖(梅枝、藤裏葉)では明石の姫君の入内と、息子・夕霧がフォーカスされ、前巻の「少女」の続きといえる展開に。 玉鬘は、自身の好きなようには生きられない、拠り所を持たないと生きていけないことを自覚するなかで、その拠り所である源氏も色目を使ってきて…と、とかく不憫。源氏が若かったときの巻では彼の振りまく魅力が女性たちの個性を光らせていたが、ここでは、彼女の拒絶をわかっていない周囲の男たちの情けなさが玉鬘を通じて浮かび上がる。
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光源氏も40代。でも都合よく女癖が悪いのはまだ続いている。そして、息子の夕霧に浮気するなみたいな指導してるのに、イライラする。 でも夕霧が小さい時から一緒に育った雲居雁と一緒になれたところでこの4巻が終わっで、ホッとしました。
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髭黒の大将とその妻の応酬が、強烈で印象深かった。玉鬘の元に出かける間際の夫に、灰を浴びせかける場面は、妻の心情が痛いほど伝わってきた。 紫式部は、本当にすごいと思う。和歌のやりとりにおいて、筆遣いから人柄を類推している箇所では、再び原文にあたって読み味わいたい。 筆者の後書き...
髭黒の大将とその妻の応酬が、強烈で印象深かった。玉鬘の元に出かける間際の夫に、灰を浴びせかける場面は、妻の心情が痛いほど伝わってきた。 紫式部は、本当にすごいと思う。和歌のやりとりにおいて、筆遣いから人柄を類推している箇所では、再び原文にあたって読み味わいたい。 筆者の後書きに、「なぜ昔から人々は、物語をよみのか」という問いについて記されており、深く共感した。
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「初音」〜「藤裏葉」 夕顔の忘れ形見、玉鬘をめぐる恋の駆け引きが描かれます。光君の庇護のもとにあるにせよ、あんな風に言い寄られたら「うざい!!」って思ってしまうだろうとその姿が痛々しい。「女子三従の教え」の重みを感じた巻でもありました。
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