なぜコロナ禍でもマスク自由を推奨したのか の商品レビュー
コロナ禍でマスク着用、ワクチン接種が義務のように叫ばれ、それに従わないことは批判を浴びる風潮だった。著者は学校長の経験者として、それがいかに根拠のないものであったかを訴え、教育者に対するアドバイスを行う内容である。それは単にコロナに関することではなく、あらゆる分野(政治も含め)に...
コロナ禍でマスク着用、ワクチン接種が義務のように叫ばれ、それに従わないことは批判を浴びる風潮だった。著者は学校長の経験者として、それがいかに根拠のないものであったかを訴え、教育者に対するアドバイスを行う内容である。それは単にコロナに関することではなく、あらゆる分野(政治も含め)にわたって行政・マスコミの言葉を考えないで信じることを戒める。それがナチス・ドイツの再来を招くことになるのだから、と。著者は言う『私はワクチンを打つことを否定したり、批判しているわけではない。良く考えずに行動したり、他人の指示に従ったりする行為が全体主義のシステムの本質であり、それが私たちの本当の敵、苦しめているものの正体』唯唯諾諾と長いものに巻かれてきたいろいろな生活態度を私自身も反省させられた。周囲の人たちの不安を顧みない、あまりにも一方的な主張であるとの疑問は正直感じざるを得なかった。 印象に残る引用されている言葉。 ・19世紀の哲学者ウィリアム・クリフォードは『軽々しく何かを信用して行動するのは悪である。しかも、信じることによって、疑問を封じ込めたり、質問を妨害したりするものは、何世紀にもわたって決して消し去ることのできない冒涜の罪を犯したことになる。』 ・ヘレンケラーの言葉『目が見えないことは悲しいが、見える目で何も見ようとしないことはもっと悲しい』
Posted by
子どもにはマスクは不要と訴える元校長が書いた本。残念ながら、私は、この方の考えには、俄かには賛成できませんでした。結果論としてはそうなのかもしれませんが、みんなが不安に感じていたあの時期に、子どもは重症化しないからマスクはしなくていいんだと言って、学校が率先してマスクを外す行動を...
子どもにはマスクは不要と訴える元校長が書いた本。残念ながら、私は、この方の考えには、俄かには賛成できませんでした。結果論としてはそうなのかもしれませんが、みんなが不安に感じていたあの時期に、子どもは重症化しないからマスクはしなくていいんだと言って、学校が率先してマスクを外す行動をとっていたら、やっぱり高齢者と同居している家族は絶対不安だと思いました。残念ながら、そういった点にはほとんど触れられず。科学的根拠があるのかないのかはともかく、そこまでマスクに恨みを持たなくてもと思わせられました。
Posted by
- 1