勝敗の構造 の商品レビュー
独ソ戦の作者による第二次世界大戦のヨーロッパ戦線における10の戦闘に関する分析。文章も平易なため、すんなり頭に入ってくる。 専門家として分析するわけでもない自分にとっては、ちょうどいい内容だった。
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俗説というものはなかなか覆らない、ということを認識させてくれる本。 著者によると、第二次大戦をめぐる研究が欧米では進み新たな資料の発見などで解釈・評価が変わった例もあるのだが、日本にはなかなか伝わってこないらしい。個々のエピソードは興味深く読み、戦争映画で植え付けられたイメージも...
俗説というものはなかなか覆らない、ということを認識させてくれる本。 著者によると、第二次大戦をめぐる研究が欧米では進み新たな資料の発見などで解釈・評価が変わった例もあるのだが、日本にはなかなか伝わってこないらしい。個々のエピソードは興味深く読み、戦争映画で植え付けられたイメージもだいぶ変わる。 著者の言うことが正しいとすると、欧米を中心とした国際情勢をきちんと客観視できず戦争に突入した日本が、その後の第二次大戦の緒戦の評価が変わったということについていけないとしたら、どうなのこ?と感じた。防衛研究所などはきちんとフォローしているだろうが、民主主義国家である日本では市井の人の歴史観もときの政策判断を左右するので、ちょっとした懸念材料かもしれない。
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WWIIの各戦役について、俗説を訂正しつつ、勝敗を決したのが戦略/作戦/戦術のどの次元の要素なのか?に注目して分析している。「上位次元でのミスを下位次元の成功で覆すことはできない。下位次元の成功が上位次元に影響したときは、そのような戦略環境があっただけ」という、妥当だが見逃されが...
WWIIの各戦役について、俗説を訂正しつつ、勝敗を決したのが戦略/作戦/戦術のどの次元の要素なのか?に注目して分析している。「上位次元でのミスを下位次元の成功で覆すことはできない。下位次元の成功が上位次元に影響したときは、そのような戦略環境があっただけ」という、妥当だが見逃されがちなことを要旨として繰り返し述べている。
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WW2の有名な戦いを最新の研究結果を踏まえて再構築。 戦争映画レベルの知識しかない身にはとても興味深い。 英国本土上陸の机上演習 真珠湾攻撃がなくても米国は開戦に至った クルスク戦車戦はソ連がボロカスにされていた
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