京都大学ボヘミアン物語 の商品レビュー
1985年に京都大学に入学した著者。あだ名はフジー。サークル『ボヘミアン』で出会った個性的な人々との思い出を綴ったものです。京都大学に入学できる人ってカシコだと思っていたけれど、本当に受験して入学したのか疑問に思うような変人ばかりです。 『ボヘミアン』ではキャンプをしたり、年2...
1985年に京都大学に入学した著者。あだ名はフジー。サークル『ボヘミアン』で出会った個性的な人々との思い出を綴ったものです。京都大学に入学できる人ってカシコだと思っていたけれど、本当に受験して入学したのか疑問に思うような変人ばかりです。 『ボヘミアン』ではキャンプをしたり、年2回、各自でヒッチハイクをして目的地まで行き、米と調味料だけでサバイバルをするのが恒例イベントです。そのサバイバルに味噌を持って行くかだけで10時間も話し合いをするわ、そのサバイバル中に脱走するメンバーがいるわ、めちゃくちゃです。 バブル前~中期の学生たち、と言ってもモテない貧乏学生ばかり。 どうでもいいことに全力で、討論して自分たちの意見をぶつけ合い、一生の仲間に出会います。 タイパなんて関係なし。今の大学生からみたら、バカバカしい学生生活かもしれません。それでも、その全力なバカバカしさが懐かしく、羨ましくもあります。
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フィクションの物語かと思っていたらノンフィクションの思い出話だったという本。 主人公が自分より少し先輩という年齢でもあり、思い出話としては懐かしい、がちょっと世代が違う、やっぱり年の離れたお兄ちゃん世代の話だなぁと読みながら時代の移り変わりを思い返す。 そもそも自分たち(バブル前中)世代の大学生ってほんとあほばかりで。”大学は遊びに行くところ”を地で言っていた時代。そんな連中を見て自分は大学行くのが馬鹿らしくお金ももったいないわと専門学校へ行ったわけだが、世の中学歴が一番であほでも大卒優遇とか意味不明な日本に嫌気がさしたもんだと嫌なことを思い出した。それくらい内容はばかげていたけど、この主人公は同じあほでもまじめなあほうだったからこうして本も書き、そこそこ売れた作家になれたんだろうなと思う。実際北海道旅行や海外旅行とかは大学生ならではと思うからそういうのは羨ましいと思う。ただ、大学のサークルとかってOB,OGとか面倒そうだし、すぐに前年以上とか無理してはめ外すのも大学生だし、やっぱり大学生は好きになれない人種だ。 あ、本の感想ね、ドキュメンタリー調ならもう少し面白かっただろうけど、うんちくが多すぎだし、シモ歌とか身内ウケなものを数ページにまたぐとか無理すぎでした。
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あとがきに「下品で滑稽な昭和末期の学生たちのバカバカしい生態をたのしんでいただけたら」とあった。あまりにぶっ飛んだサークル活動ゆえ、内容には共感しきれなかったけど、若い頃にいろいろ悩んだり迷走したり必死になったり恥ずかしい思いをしたりするのはわかるし、その時周りにいた人たちとの思...
あとがきに「下品で滑稽な昭和末期の学生たちのバカバカしい生態をたのしんでいただけたら」とあった。あまりにぶっ飛んだサークル活動ゆえ、内容には共感しきれなかったけど、若い頃にいろいろ悩んだり迷走したり必死になったり恥ずかしい思いをしたりするのはわかるし、その時周りにいた人たちとの思い出は一生残ると思う。
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読んだ感想→この先どんな人生だったとしても、京都大学の学生であったことを誇りに思います。思い出補正はだいぶかかっているけれど。
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