愛しのゴキブリ探訪記 の商品レビュー

柳澤静磨(著者)

2024/04/07

　多くの人が恐らく苦手な、ゴキブリ。
私も苦手であり、できたらお近づきにはなりなくない。
　なぜそう思うのか。
そのひとつは名前から受ける印象。著者が言うように「コキフリ」と名づけられていたら、イメージが変わりこんなにも嫌われていなかったかもしれない。
　そして印象を取っ払い本書を読むと、何も知らなかった昆虫の世界が広がり、好奇心が刺激され、楽しく読めた。
　まだ苦手意識はあるが、おわりに、と記された言葉は深く心に残った。
　私たちは、住む世界は一緒だが、見えている世界は一人ひとり違う。（P.228 おわりに　より）

2024/03/28

私はゴキブリが大嫌いだ。触るなどもってのほかだし、あろうことかこちらに飛んできたら慌てふためいてしまう。
‥‥？何故?なんで嫌いなんだろう。その先入観を取り払いたく読んでみたわけだが。残念ながら私が期待したような、ゴキブリの魅力を愛に溢れた筆致で懇切丁寧にえがき出す‥‥みたいなモノは無かった。
ゴキブリに対し著者の個人的感情を述べるのみで終わっているので、「カッコいい」「美しい」「とてもキレイ」とか言われても、大方の人は「ああそうですか」で終わってしまうのではないでしょうか。
写真がそれなりに掲載されているので苦手な人は注意。まあそんな人は手に取らんか‥‥。
御器被り(ごきかぶり)→誤植で「か」が抜ける→ゴキブリ、が名前の由来らしい。御器とは蓋付きのお椀。食器に隠れて人の食いモン食べ漁る姿が語源とは、、、時代劇観てる分には当たり前だが姿は見ないが、実際はウジャウジャいたんでしょうね。。。