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銀河鉄道999 エターナル編(愛蔵版)(4) の商品レビュー

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2024/02/04

作家の晩年の作を含む内容を収めている感である一冊だ。『銀河鉄道999』は「果てしなき物語」で、俗に言う“編”は発表時期に鑑みて出版側で命名しているモノで、作家が積極的にそう言っているのでも何でもない訳だ。 作中、旅をする鉄郎は、過酷な運命に立ち向かう出会った人達の様を悲しんで涙す...

作家の晩年の作を含む内容を収めている感である一冊だ。『銀河鉄道999』は「果てしなき物語」で、俗に言う“編”は発表時期に鑑みて出版側で命名しているモノで、作家が積極的にそう言っているのでも何でもない訳だ。 作中、旅をする鉄郎は、過酷な運命に立ち向かう出会った人達の様を悲しんで涙するという様子が多くなるような気がする。他方に、邪な考えというモノを抱いた人達が誅されるような展開も目立つ。こういう様に、「もう少し、苦しんでいる人を思いやり、邪な事を排するようなことを真面目に考えるべきではないだろうか?」という、作者のメッセージのようなモノを感じる。 宇宙の軌道を自在に往来する列車が、停車駅の惑星の仰々しい建築が林立する大きな街に下りて来て停車する、子どもの頃にアニメで親しんだ「壮大なファンタジー」の画も健在で、メーテルに導かれるように、同時にメーテルが知悉する時間や光を通り越すように旅を続けようとする鉄郎の物語は凄く惹かれる。 この作品は不滅だ!!

Posted byブクログ