孤独と神秘 の商品レビュー
彼の地に滞在していた頃、たまに用があって出かけていたイギリス大使館の保養地があった通りの名前と記憶していたシャリーアティーが、実はイラン革命のアイコンだったと、そしてそれ以上に、イスラームという枠をその枠内で越えようとしていた、空前絶後の哲学者(←肩書がこれであっているかはよくわ...
彼の地に滞在していた頃、たまに用があって出かけていたイギリス大使館の保養地があった通りの名前と記憶していたシャリーアティーが、実はイラン革命のアイコンだったと、そしてそれ以上に、イスラームという枠をその枠内で越えようとしていた、空前絶後の哲学者(←肩書がこれであっているかはよくわからないが)だったことを、本書を読んで初めて知った。 孤独は人を死に追いやってしまうこともあるが、シャリーアティーの場合のように、孤独を磨ききってあらたな境地に達するということもあるのだと、強烈な読後感が残った(尤も彼もロンドンで客死しているが)。
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