喜べ、幸いなる魂よ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奇書というべき作品か。フランドル地方を舞台に中世ヨーロッパのような話が進行し、変な本を選んだかと後悔し始めたくらいで、少女ヤケネがヤンを誘って性に耽りだして、やっぱり変な本だとわかった。この天才のヤケネが修道女に似たベギンになり、ヤンは家の跡をついで、という大河小説な感じで、おおくの学術書を表すヤケネは誰かモデルが居るのかなと思いながら読み進んだが不明。よくこんな作品を書けたなあと感心した。
Posted by
パリオリンピックもあった2024年、折角なのでフランス革命に絡んだ本をと思い読みました。 フランス革命前後で国家観や宗教観、家族観が移ろう中をパリから離れたベルギーのフランドールに生きる商人、ヤンの人生を通して見ることができました。 また、何気なく綴られる会話や一編で、年月が...
パリオリンピックもあった2024年、折角なのでフランス革命に絡んだ本をと思い読みました。 フランス革命前後で国家観や宗教観、家族観が移ろう中をパリから離れたベルギーのフランドールに生きる商人、ヤンの人生を通して見ることができました。 また、何気なく綴られる会話や一編で、年月が流れ環境が変わっていく様は、ヤンのとめどなく溢れる回顧録のようですが、それでいて散らかる事なく丁寧に整理されていて、ドラマを見ているように読めました。 世界史を知らなくても、その時代の価値観やある1人の人生を追うのが好きな方にオススメです。
Posted by
- 1