悪夢たちの楽園 の商品レビュー
沖縄に左遷されたディベロッパーが主人公の推理小説。 組織人としての悲哀を強く感じさせられた。自分に向き合い、やりたいことだけ、やろう。
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超一流不動産会社、大日本地所のエリート社員吉沢。一大プロジェクトの東京日本橋案件を主導していたが、コロナ等の影響もあり、このプロジェクトは大きなお荷物となってしまう。吉沢は本社総合情報室へ左遷され、更に宮古島支社に飛ばされる。 しかし宮古島支社では計画されていた大規模リゾート開発...
超一流不動産会社、大日本地所のエリート社員吉沢。一大プロジェクトの東京日本橋案件を主導していたが、コロナ等の影響もあり、このプロジェクトは大きなお荷物となってしまう。吉沢は本社総合情報室へ左遷され、更に宮古島支社に飛ばされる。 しかし宮古島支社では計画されていた大規模リゾート開発が止まってしまっており、吉沢はその打開と共に本社への返り咲きを狙う。 しかしその主担当だった岩井が死体で発見され、吉沢が独自に調査していくと、岩井と地元地権者とのトラブルが見えてくる。更に土地収用の最大障害である神谷との交流が、吉沢自身を大きく変えていくことになる。 著者は仕事の傍ら小説も書いている。だからこういう社内のやり取りや競争が大変リアルに伝わってくる。社内でガツガツ上に行きたい人達は本当に結構居るので、そんなことも含めて面白く読んだ。 昔、皆で飲んでいたとき、賞与の話になって三菱地所のやつの額が、高いことは高いが思ったほどではなく意外だと感じたのだが、彼らは賞与が年三回出ることを知り、皆ガックリしたのを思い出した。
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