復刻・石油争奪世界戦 の商品レビュー
2021年末の大掃除で発掘した本です、この本は2021年の間に読む本の様ですね。読みかけになっていたために、評価は「★一つ」にしております。内容が不満足だったわけではありません。 2021年12月29日作成
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お布施のつもりで購入。表紙のフォントを見て「昭和初期の古い内容だろうな」と期待せずに読んだら想像以上に面白かった。当たりと言ってよい。原さんごめんなさい。 冒頭の紹介文にあるとおり、現代史の裏面ともいうべき石油権益をめぐる米英そしてソ連の外交戦を、資料にもとづいて丹念に、わかり...
お布施のつもりで購入。表紙のフォントを見て「昭和初期の古い内容だろうな」と期待せずに読んだら想像以上に面白かった。当たりと言ってよい。原さんごめんなさい。 冒頭の紹介文にあるとおり、現代史の裏面ともいうべき石油権益をめぐる米英そしてソ連の外交戦を、資料にもとづいて丹念に、わかりやすく、そして先を読みたくなる筆致で描き切った素晴らしい作品である。 単純に石油をめぐる人物のエピソード集として読んでも、メキシコ、ベネズエラ、パナマ、コスタ=リカ、ペルシャ(イラン)、イラク、サウジアラビアが登場する歴史ものとして読んでも面白い。 英米の「民族自決」「機会均等」「門戸開放」といったきれいごとがいかに白々しいものかが、実際の所業と照らし合わせることで浮き彫りにされる。「敵の敵は味方」であり、信義や善悪ではなく打算で動くのが国際社会のルールである。 日本を神聖視するような記述が全くない本書が発禁になったということで、GHQのWGIPがどのようなものだったかが窺い知れる。 これだけ悪辣な連中が仕立て上げた「戦犯」などという冤罪を、まるで原罪でもあるかのように受け入れ、無条件に日本だけを非難し続けるリベラル・サヨクはどれだけ幼稚で愚かなのか。
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