陰流苗木 の商品レビュー
今年8月の暑い日に、近くの本屋さんで見つけた2巻 用心棒稼業を先に読んでしまった。 主人公の小此木善次郎の 無欲で、人の優しさを知る人物に、引き込まれて、あっと言う間に読んでしまった。 佐伯泰英氏の思惑にどっぷりと、嵌まってしまった。 第一巻の本を、見つけて、読み出した。 ...
今年8月の暑い日に、近くの本屋さんで見つけた2巻 用心棒稼業を先に読んでしまった。 主人公の小此木善次郎の 無欲で、人の優しさを知る人物に、引き込まれて、あっと言う間に読んでしまった。 佐伯泰英氏の思惑にどっぷりと、嵌まってしまった。 第一巻の本を、見つけて、読み出した。 先に読んだ本との繋がりが、よくわかる。 そして、神田明神下の一口長屋に、美濃から出て来た主人公。 そして、またまた、欲の無い佳世と、江戸までの長い道のりで、産まれた1歳の芳之助。 三両二分の持ち合わせしか無いのに、縁あって、この一口長屋に。 いつも、佐伯氏の主人公は、朴訥としているのに、強い。 スーパーマンの如きである? そんな剣豪を武士であるのに、町民からにも慕われる。 毎度、難題が降りかかるのに、それを、強面の強豪達と、肉薄の差で、勝利を収める。 剣の技が冴える! 「陰流苗木」の技も凄い! この一話は、長屋の持ち主の先代のお遊びで、出来た子供の相続についてが、難問である。 次から次へと、難題を、腕一つで、片を付ける。 そして、今まで、僅かな持ち金しか無かったのに、家賃も無しになり、持ち物も衣類も無かったのが、佳世が質素でありながら、用意していく。 親切な住人や大家で、年の瀬に秘密で得た十四両のお金も、誰一人、自分のものにせず、長屋への費用に! 最初の地図を見ながら、今の東京と、重ねて楽しんでいる私である。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
猪牙の娘柳橋の桜シリーズの腰砕け 懲りずに新シリーズ『芋洗河岸』 一口長屋のヒミツが何か知らないが 長い話を維持できるか、とりあえず 主人公が相変わらず聖人君子で剣豪
Posted by
2024/2/21読了。久しぶりに読む佐伯文庫。古地図アプリと組み合わせてバーチャルリアリティで楽しめたサスペンス時代劇。全3巻のボリュームはありがたい。
Posted by
なんとも魅力ある登場人物たちを配しての佐伯泰英、新シリーズが始まった。1巻目から謎を残して、興味をそそられる。心身充実していれば佐伯さんの新しい長編シリーズの始まりか?
Posted by
小此木善次郎のキャラ最高❢❢ カッコイイね〜 金に欲がなく、 剣術に対しては真摯に ほんとうの幸せを求め、 素直な気持ちで進む姿はいいですね。
Posted by
芋洗河岸シリーズ3作の開幕。 一口(イモアライ)長屋とか「一口」の字が地名含めて次々と出るが、どうしてもヒトクチと読んでしまう。 今シリーズでは剣の達人が主人公であり、佐伯さんの最近では珍しく、闘いの場面が多く出て来る。流派も珍しく陰流苗木と夢想流抜刀技とか。主人公の小此木善次郎...
芋洗河岸シリーズ3作の開幕。 一口(イモアライ)長屋とか「一口」の字が地名含めて次々と出るが、どうしてもヒトクチと読んでしまう。 今シリーズでは剣の達人が主人公であり、佐伯さんの最近では珍しく、闘いの場面が多く出て来る。流派も珍しく陰流苗木と夢想流抜刀技とか。主人公の小此木善次郎は妻と男児の3人で、藩を食い詰めて江戸へ出てきて、一口長屋の差配と出会い、そこに住み着く。性格は温厚で、長屋の大家の米問屋の越後屋に信頼を得る。 越後屋絡みの揉め事や、自身への恨みごとで敵と闘うが、次々と切り捨てて行く。(その死体の処理に不安を覚える) 越後屋の裏仕事のために江戸中を見て回らされるが、この裏仕事が今回はあまり出てこない。それと一口長屋にも秘密があるようで、こちらの解決も次回以降。幾つもの疑問を抱えて、次回に期待。
Posted by
- 1