王の逃亡 の商品レビュー

ティモシー・タケット(著者),松浦義弘(訳者),正岡和恵(訳者)

2024/11/24

とてもおもしろかった！
特に後半、事件を受けたパリ/地方/議員たちの反応とその絡み合いが興味深かった。
シャン・ド・マルスの虐殺について不明な点が多かったが（特に彼らと近い思想を持っていたであろう議会の急進派ロベスピエールの冷淡な態度が不思議だった）、署名を推し進めた急進派が外国の手先だと議員たちに思われており、弾圧につながったのは初めて知った。当時の陰謀論的見方では右派だけでなく左派も外国勢力とのつながりを疑われていたのが意外。