俺と師匠とブルーボーイとストリッパー の商品レビュー

4.1

27件のお客様レビュー

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    10

  2. 4つ

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2025/08/07

キャバレーで働く男のお話 マジシャン、歌手、踊り子の3人の芸人が キャバレーで出るのでしばらく寮で暮らすことに その生活、出来事の物語ですがとても楽しめました 3人の出番は年末までの期間限定なので 別れもくるのだけど・・・ 読んでいてずっとこの4人の生活が続いて欲しいな と感じま...

キャバレーで働く男のお話 マジシャン、歌手、踊り子の3人の芸人が キャバレーで出るのでしばらく寮で暮らすことに その生活、出来事の物語ですがとても楽しめました 3人の出番は年末までの期間限定なので 別れもくるのだけど・・・ 読んでいてずっとこの4人の生活が続いて欲しいな と感じました

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2025/06/06

あの冬の1か月、たしかに僕らは家族だった。 「あんた、葬式来る?」博打うちだった父の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口をしのぎ、廃屋のような寮に帰って寝るだけの章介の生活は何も変わらなかった。しかしこの年末は、キャバレーに出演する3人の芸人が、1か月共に寮で暮らすという。...

あの冬の1か月、たしかに僕らは家族だった。 「あんた、葬式来る?」博打うちだった父の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口をしのぎ、廃屋のような寮に帰って寝るだけの章介の生活は何も変わらなかった。しかしこの年末は、キャバレーに出演する3人の芸人が、1か月共に寮で暮らすという。手品ができないマジシャンに女言葉の男性歌手、年齢不詳の踊り子。苦労の多い人生を送りながらも毎夜フロアを沸かせる3人に囲まれ、やがて章介は「淋しい」という感情を思い出していく――。舞台で出会った4人の共同生活が、1人の青年の人生を変えてゆく。 『家族じまい』『ホテルローヤル』の桜木紫乃が贈る、著者史上一番笑って泣ける”家族”小説。

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2025/04/06

かっすかすだった主人公が、たった1か月で人との別れに涙する人間に変わるなんて。極寒の地を舞台にした、心があたたかくなる話。とても好み。

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2025/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

じんわりあったかくて、それぞれのキャラクターが非常に立ってて面白かった。別れのシーンは泣けました。 恋愛要素が出てきてしまってそこが少し残念でした。 そこは抜きで書ききってほしかった。

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2025/02/17

北海道のキャバレーの下働き青年が、ドサ回りの出演者達と一時的に同居するお話 以下、公式のあらすじ -------------------- 「血のつながり」はなくても、そこには家族があった。 【第13回 新井賞受賞決定!】 切ない事情を持ち寄って、不器用な四人が始めた同居生活...

北海道のキャバレーの下働き青年が、ドサ回りの出演者達と一時的に同居するお話 以下、公式のあらすじ -------------------- 「血のつながり」はなくても、そこには家族があった。 【第13回 新井賞受賞決定!】 切ない事情を持ち寄って、不器用な四人が始めた同居生活。 ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子」……店に現れたのは、売り文句とは程遠いどん底タレント三人。だが、彼らと言い合いをしながらも笑いに満ちた一か月が、章介の生き方を変えていく。『ホテルローヤル』『家族じまい』著者が放つ圧巻の人間ドラマ! このラストシーンは、きっとあなたの希望になる。 -------------------- 冒頭で、3億円事件の時効が云々とあるので、時代は昭和とわかる それを前提に読み進めるわけだけれども、当時は小学生だったので大人の世界の時代感がよくわからない ギャンブル狂の父親は亡くなり、母もまた離れて暮らしているし、キャバレーの寮となっている酷くボロいアパートで侘しい生活をしているという状況なわけだけれども 二十歳の青年 章介はそんなに孤独を感じていないように最初は思える まるで人生を諦めているような達観した姿勢だろうか ひょんな事から1ヶ月間同居することになったタレント達 世界的有名マジシャンのチャーリー片西 シャンソン界の大御所のソコ・シャネル 今世紀最大級の踊り子のフラワーひとみ しかし、赤西はマジックをとちりまくり、ソコ・シャネルはブルーボーイで(ブルーボーイという単語を初めて知った)、フラワーひとみはストリッパーにしては歳を取りすぎている見た目 彼ら彼女らにもそうなった事情があり、章介も共に過ごしていく中で少しずつ過去がわかってくる 公式でも「あの冬の1か月、たしかに僕らは家族だった。」と この4人の関係を家族のように捉えている人がいるみたいだけど 個人的には家族的かどうかは疑問 じゃあ何かと聞かれたら、この共同体に適した単語が思い浮かばないわけだけれどもね 確かに家族的な何らかの繋がりはあって 人がいることで、章介が無くしていた寂しさを思い出していく事になる 寂しいのは、すっと一人でいるときではなく、大人数から独りになったときという事でしょうね でもなぁ、共同生活の終わりとともに、キャバレーという自分にとって最低限の居場所からの脱却という終わり方は良かった あと、心に残ったのは、お墓について 「会えないことを確認するために在るんだから」 というのが納得した とある小説で、幽霊が怖いのは、幽霊が実はいないからというのがあって 故人を思い出す役目とともに、会いたい人に会えないという状況の再認識という意味もあるのだろうなぁ 大竹まことが、桜木紫乃さんの出身地である釧路のキャバレーへ営業に行った昔話をした際に 「その時のメンバーが “俺と師匠とブルーボーイとストリッパー”だったんだよ」と語ったエピソードが執筆のきっかけだそうな 何と言うか、話してるときの口ぶりが目に浮かぶなぁ

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2025/02/14

あぁ、ここでこうなるんだな、と思ったところから涙が。 人との関わりが、人を変えていきそうで、そうでもなくて。 いい小説を読みました。

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2025/01/25

普段さみしさってほとんど感じることがない感情だけど、 主人公に感情移入して、ものすごく寂しくなっちゃった 共感したのは、 住む土地とか仕事とか、しがらみのない人に対して羨ましく思う気持ち。 もちろん自分を大切にしてくれる場所があるのも 自分が大切にしたい場所があるのも、とっても...

普段さみしさってほとんど感じることがない感情だけど、 主人公に感情移入して、ものすごく寂しくなっちゃった 共感したのは、 住む土地とか仕事とか、しがらみのない人に対して羨ましく思う気持ち。 もちろん自分を大切にしてくれる場所があるのも 自分が大切にしたい場所があるのも、とっても幸せなことなんだけど、 それがない人を羨ましいと思ったことは、 これまでにあったから、わかるわかると頷いちゃった

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2024/10/13

病院に入院中、院内のコンビニで購入。 本当に令和に刊行されたの?と思うくらい、昭和。舞台も昭和。境遇は最悪、男女の仲もドロドロ。しかし義理人情に溢れた世界。自分はあまり触れたことがないタイプの作品。自分の親世代のドラマとかではよくある世界だと思う。 自分が好きになるだろうと想像が...

病院に入院中、院内のコンビニで購入。 本当に令和に刊行されたの?と思うくらい、昭和。舞台も昭和。境遇は最悪、男女の仲もドロドロ。しかし義理人情に溢れた世界。自分はあまり触れたことがないタイプの作品。自分の親世代のドラマとかではよくある世界だと思う。 自分が好きになるだろうと想像ができる作品ばかり読んでいると、自身の好きの世界を狭めてしまう気がしたので、あまり興味がなかった本作を読んだ。 自分の興味がそれなりに広がったと思う。

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2024/10/10

舞台が似合いそうなお話。頭の中ではすでに読みながら上演されていた。実際に舞台化したら見てみたい。 後半を読んでいる時は竹内まりやの縁の糸が脳内を流れていた。(キャバレーっぽくないけど) みんないいキャラで、夜の世界を、芸事を心得ている感じで、その世界で出会ったら絶対仲良くなりたい...

舞台が似合いそうなお話。頭の中ではすでに読みながら上演されていた。実際に舞台化したら見てみたい。 後半を読んでいる時は竹内まりやの縁の糸が脳内を流れていた。(キャバレーっぽくないけど) みんないいキャラで、夜の世界を、芸事を心得ている感じで、その世界で出会ったら絶対仲良くなりたい!と思っただろうな。 先日読んだ千早茜さんの『男ともだち』でも思ったけど、何かをなくすならなくしきった方が、挫折するなら挫折しきった方が、中途半端よりもいいだろうなと思う。 別れもきっちりとする。そうしたら次の出会いを心から喜べる。 ついつい色んなものや関係をずるずる引き延ばしがちだけど、覚えておきたいなと思う。

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2024/08/07

タイトルに惹かれて読んでみたら、まさにタイトル通りの物語。 桜木紫乃さんが描く、北海道の寒々しさを感じる夜の世界の人々のお話、やっぱり好きだ。 北海道のキャバレーで雑用係として住み込みで働く主人公の章介と、年の瀬近くなった12月にそのキャバレーにやってきた、トランスジェンダー(...

タイトルに惹かれて読んでみたら、まさにタイトル通りの物語。 桜木紫乃さんが描く、北海道の寒々しさを感じる夜の世界の人々のお話、やっぱり好きだ。 北海道のキャバレーで雑用係として住み込みで働く主人公の章介と、年の瀬近くなった12月にそのキャバレーにやってきた、トランスジェンダー(ブルーボーイ)のシンガーソコ・シャネル、年かさのストリッパーフラワーひとみ、インチキ臭いマジシャンチャーリー片西(師匠)が送る、ひと冬の物語。 4人の関係性がとてもよかった。章介が住むキャバレー持ちの寮はねずみなども発生するくらいオンボロで、短期間ではあるけどその寮の別々の部屋に住む予定だったゲストの3人も、結局章介の狭い部屋に集まるようになる。 そこで食事をしたりするのだけど、その描写がとてもいい。かるく揉めたり、ぐだぐだ言いながらもいつも楽しそう。 4人はみんな訳ありで、「こういう生き方しか出来ない」感が漂う。だけど誰にも迷惑をかけてはいない。それを奥底で解り合っている4人だからこその、絶妙な空気感がある。 お互いに余計な干渉はしないものの、章介が母親に託された(?)ままほったらかしにしていた父親の遺骨を、真冬の墓場に4人でこっそり埋葬に行くくだりがとても好きだった。やってることは全然正しくないんだけど(笑)、阿吽の呼吸でやり遂げるところが素晴らしくて。 私も夜の世界にいたから敢えて言うけど、一般的に夜の世界に生きる人たちって「底辺」扱いされがちだと思ってる。実際はそうではなくても、昼間の世界の人たちがそう思っていることをひしひしと感じる瞬間が私自身あったから。 そして、そんなことで傷ついているようでは、やっていけない世界でもある。 蔑まれることでお金になるならいくらでも蔑めばいい、くらいのマインドが必要だし、そんなことで、プライドはひとつも傷つかない。 シャネルもひとみも片西もプロフェッショナルで、ステージは毎日きちんと盛り上げる。 ショーの描写にはそこはかとない哀愁が漂うけれど(舞台が場末のキャバレーだからなのか)プロの仕事をしっかりやりこなす人たちは格好良い。 そして4人に別れの日が来るのだけど、店の女たちに可愛がられながら風来坊のように生きてきた章介は、ここがターニングポイントであり、その先わずかにある未来の描写がまた心憎い。うらぶれた世界とは違う、希望的な場面がまた、とてもよかった。 これまでの桜木さんの小説とは共通点もありつつ雰囲気はちょっと違った。ひとりひとりの人物像に迫りすぎていないから、なのか。 すぐ別れがくることを知りつつ関わる4人の姿が、刹那的で濃密なのになんかあっさりもしてて、夜で生きる者の正しい姿だ、と思った。

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