ジオン軍の闘争 ―U.C.0079― の商品レビュー

岡嶋裕史(著者)

2024/02/22

機動戦士ガンダムの通称ファースト
（1年戦争）において
ジオン軍が連邦軍になぜ負けたのか、
勝つ方法はなかったのか、
中央大学教授が圧倒的な知識を元に考察。
南極条約を反故にすれば、
ソーラレイシステムの使いどころを誤らなければ、
キシリアがキャスバルの生存を公表すれば、
ジオン軍は勝てた。
「if」で解き明かす、ジオン軍の闘争である。
自分の解釈で行間を埋めるコンテンツとして
ガンダムは最上層に位置する
プラットフォームである、と。
激しく同意である。

2024/01/06

#読書記録 2024.1

#機動戦士ガンダム ジオン軍事技術の系譜 ジオン軍の闘争 U.C.0079

歴とした中央大学の先生が、1年戦争時のジオン公国の戦術面の背景について真面目に考察した一冊。才あるガノタがその熱量を正しい方向に発揮すると凄いことになる一例。
中身では、ジオンが地球降下作戦に踏み切って戦況が泥沼化した背景や、ソーラ・レイの使い所の誤り、ガルマ戦死の影響などなど。
中でも、ジオンといえば通常ギレンにスポットがあたるところ、デギン公王の戦略とブリティッシュ作戦に及ぼした影響の考察が興味深かった。
欲を言えば、図解（星一号作戦の連邦の進路やら、ソーラ・レイの射線の図解やら、ア・バオア・クーの各フィールド図と配置された戦艦、攻撃した連邦軍の部隊名とか）も交えてあるとよりイメージが湧いて、理解しやすかったとともに飽きさせずに読めたかもしれない。
でも、一年戦争に新しい視点を与えてくれることは間違いないと言える。ファンなら読んで損は無い。

#読書好きな人と繋がりたい
#読了