愛の絵 の商品レビュー
先生がこの本を書くきっかけになったのが、Amazonのレビューということに驚き!書いた本人も、先生へのリクエストが届くとは思ってなかっただろうけど、めちゃくちゃ嬉しいだろうな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
やっぱり中野先生の絵画解説は面白い。 今回のテーマは「愛」 恋という甘酸っぱいものから、嫉妬に狂う愛、子供を想う親の愛、その他異類婚やアイドル的憧れに至るまで様々な愛の物語。 個人的には『デカメロン』から派生した『イザベラとバジルの鉢』そして『タレット階段の逢瀬』が印象的だった。 どっちも悲恋ですけども。 あと表紙絵も。 あの詩の内容からこんなに慈愛に満ちた絵を生み出すとは……画家の優しさがたまらない……!
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様々な「愛」の形を描いた絵画を基にその時代背景や画家などを徹底解説している。サクッと楽しく読めて見知らぬ名画に触れられる。 西洋画が主だが、日本の話も色々と語られており勉強になった。それにしても流行病に振り回されたり、貧困によって犯罪が多発したり、いつの時代も結局、人は人なのだ。
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中野京子さんの絵画解説本。 他の本よりも「愛」というテーマで絵画を解説している。 中野京子さんは絵画や歴史的背景をとでよく研究していらっしゃるが、読みやすく入ってきやすいのは解説やその語り口がとても心地よいものだからだと気づく。文量も言葉も適切であり読み手にしっかり伝えてくる。と...
中野京子さんの絵画解説本。 他の本よりも「愛」というテーマで絵画を解説している。 中野京子さんは絵画や歴史的背景をとでよく研究していらっしゃるが、読みやすく入ってきやすいのは解説やその語り口がとても心地よいものだからだと気づく。文量も言葉も適切であり読み手にしっかり伝えてくる。とても素晴らしい。 毎回絵画についても新しい発見をもたらしてもらうのだが、今回は「ベルト・モリゾ」という女性の画家との出会いがあった。ゆりかごに眠る幼子をそっと見守る母の絵だが、とても気になってしまう。 マネやルノワールのようでもあるが、白の色遣いがとてもきれいで奥行きがある。 こうした出会いを下さるのも中野京子さんの本あってのこと。
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作品52点をフルカラーで解説。 第1章 甘美な恋への憧れ 第2章 そして、狂気へ 第3章 子どもをめぐる愛 第4章 運命の絆 あとがき
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甘美な恋への憧れ:愛の魔法ー王を魔法で狂恋・あらまほしきヌード 一目惚れー画家自ら作品タイトル・別バージョン 片想いーヘラの嫉妬・エコーの策略 医者が治せぬ病ー運命の人・処女か人妻か 初々しい恋の始まりーメタモルフォーゼ ラブアフェアの売り買いー天使≠キューピット そして、狂気へ...
甘美な恋への憧れ:愛の魔法ー王を魔法で狂恋・あらまほしきヌード 一目惚れー画家自ら作品タイトル・別バージョン 片想いーヘラの嫉妬・エコーの策略 医者が治せぬ病ー運命の人・処女か人妻か 初々しい恋の始まりーメタモルフォーゼ ラブアフェアの売り買いー天使≠キューピット そして、狂気へ:命の限り-画家に好まれた主題 嫉妬ー緑色の液体 愛の園ー王の画家 狂恋を鎮静させるにはーデカメロン=十日間 疫病の時代の恋 禁断の恋 子供をめぐる愛:絵画への愛 きょうだい愛 ペットとの交流 えこひいき 慈善の勧め 親の愛
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『星たちを引き連れた夜』、幼子の死というどうしようもなく残酷なテーマを扱いながら、これほど愛とやさしさに満ちた作品があるのか。 何もしなければ死は単なる現象に過ぎない。ともすれば忌避すべきものですらある。しかしその死に真っ向から取り組み、価値ある作品に昇華したとしたら、そ...
『星たちを引き連れた夜』、幼子の死というどうしようもなく残酷なテーマを扱いながら、これほど愛とやさしさに満ちた作品があるのか。 何もしなければ死は単なる現象に過ぎない。ともすれば忌避すべきものですらある。しかしその死に真っ向から取り組み、価値ある作品に昇華したとしたら、それは芸術の本懐だと思った。
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[図書館] 読了:2024/2/24 最後の「星たちを引き連れた夜」がとても心に残った。 「女神は左手に幼い赤子を抱き、薔薇の花々をふりまく。彼女の青いドレスにしがみつこうとするプットーは、亡くなったばかりの子供の顔を見たがっているのだろうか。女神は右手の人差し指を唇にあて、...
[図書館] 読了:2024/2/24 最後の「星たちを引き連れた夜」がとても心に残った。 「女神は左手に幼い赤子を抱き、薔薇の花々をふりまく。彼女の青いドレスにしがみつこうとするプットーは、亡くなったばかりの子供の顔を見たがっているのだろうか。女神は右手の人差し指を唇にあて、「シーッ。静かに眠らせてあげましょう」と言っている。 親にとっては幼い子の死ほど辛いものはない。だが不幸にして早すぎる死を迎えた子供であっても、夜という存在に優しく抱かれ、夕ひばりの歌声ときらめく星雲に包まれて永遠の安らぎを得られているのなら、残された者の心も少しは鎮まるであろう。画家はそう語りかけてくるようだ。」
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いつもながら、中野京子さんの解説は本当に面白い。感情の表現。様々な愛のかたち。ドラマチックです。 ジョン・ウイリアム・ウォーターハウス『毒をまくキルケー』、ジョン・ホワイト・アレクサンダー『イザベラとバジルの鉢』 『タレット階段の逢瀬』抑えた思いが切ない。 そして表紙にもなってい...
いつもながら、中野京子さんの解説は本当に面白い。感情の表現。様々な愛のかたち。ドラマチックです。 ジョン・ウイリアム・ウォーターハウス『毒をまくキルケー』、ジョン・ホワイト・アレクサンダー『イザベラとバジルの鉢』 『タレット階段の逢瀬』抑えた思いが切ない。 そして表紙にもなっているエドワード・ロバート・ヒューズ『星たちを引き連れた夜』これは元々好きで部屋にカードを飾ってある。
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もうこの人の書く文章にメロメロでございます。 絵画もそれぞれ素晴らしい。 ロマンチックなテーマな本だし、文章もロマンチック。
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