人生の意味の哲学入門 の商品レビュー
『善と悪は存在しない、幸福か不幸』かという前期ウィトゲンシュタインの引用と、『今存在していること』だけを考えることを人生の意味のフレームワークにする考え方は面白かった。
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感想 生きる意味。これだけは自分だけのもの。誰かから与えられるものでも奪えるものでもない。わかるのは最期の瞬間かも。探し続ける。
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2024年1〜6月の間、森岡氏が日経夕刊一面のコラム「あすへの話題」で木曜日の回を担当されていて、主に「人生の意味の哲学」について執筆。その内容がとても興味深かったことから購入。 自分は哲学は門外漢だが、どの章も興味深く読めた。恐らく誰もが多かれ少なかれ思ったり考えたりしてきた...
2024年1〜6月の間、森岡氏が日経夕刊一面のコラム「あすへの話題」で木曜日の回を担当されていて、主に「人生の意味の哲学」について執筆。その内容がとても興味深かったことから購入。 自分は哲学は門外漢だが、どの章も興味深く読めた。恐らく誰もが多かれ少なかれ思ったり考えたりしてきたことが、本書では体系だって整理されており、誰もが関心を持って読めるのではないか。ただ、論文集のような形の本なので、論文に読み慣れてないとキツイかもしれない。
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分析哲学というのを初めて知った。 哲学書にありがちな簡単な言葉ですむはずなのに難しい言葉を使うということがなく,平易に概念や定義を説明している。 読書案内から他の本も読んでみようと思った。
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最後の2章が良かった。 私の人生の意味は私にだけ与えられたもので、私にしか考えられない。 人生の意味の問いにおいて、我々はその問いを問う側ではなく、問われる側である。
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第10章で明言されているように「人生の意味の哲学については、少なくともその最も深い場所へ読者を直接誘うような入門書は存在しえない」ので、この本は 人生の意味(Meaning of lifeであれ meaning in lifeであれ)の哲学の入門書ではないし、私もそう思った。 た...
第10章で明言されているように「人生の意味の哲学については、少なくともその最も深い場所へ読者を直接誘うような入門書は存在しえない」ので、この本は 人生の意味(Meaning of lifeであれ meaning in lifeであれ)の哲学の入門書ではないし、私もそう思った。 ただ、11人の研究者によるそれぞれの観点による人生の意味哲学の概観はかなり勉強になったし、読書ガイドもあるのが素晴らしい。そういう意味ではある種の哲学の入門書であるとも言える。 強いて言えば、それぞれの章の文章量が倍ほどあったらより良かった気がするのだが、それによって執筆者と読書ガイドが減るのも勿体ないし、分厚くても手に取りづらいし。 人生の意味の答えやそれに手の届く最短経路はこの本にはないが、人生の意味に取り組むとはどういうことかが私にとって少し見えてきた気がした。良い本だった。
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