戦狼中国の対日工作 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作者の安田さんが中国についてよく知っていて、長年追いかけてる事を知り読んだ。 一方的に中国を叩く安っぽい本ではなく、様々な取材を重ねて客観的に書かれている。 戦狼外交してる外交官も、ポーズでそうしてる場合があることや、日本にいる中国人の中には共産党員で情報を流してる可能性があること、農村出身の苦労人の人も高官の中に居ることなどを改めて学んだ。 習近平さんが農村のために色々やってることや、当時から多弁な人が多い中でどっしりとおおらかな構えでいたエピソードも興味深い。まさに呻吟語の深沈厚重の人物である。 中国を裏側から多面的に知れる本。
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中国の勢いと物量で強気に押しまくる戦狼外交は、緻密な計算を伴って大局的な観点から推し進めているものと思われていたが、案外行き当たりばったりで計算なく進められているものだという話である。案外そのように見えなくもないが、末端の事象が記載されているのみで、戦狼外交全体を語るには物足り...
中国の勢いと物量で強気に押しまくる戦狼外交は、緻密な計算を伴って大局的な観点から推し進めているものと思われていたが、案外行き当たりばったりで計算なく進められているものだという話である。案外そのように見えなくもないが、末端の事象が記載されているのみで、戦狼外交全体を語るには物足りなさを感じた。しかし冷徹で隙がないと思われていた中国のほつれた穴を見れたようで、興味深い発見も多々あった。
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