キャサリン・タイナン短篇集 の商品レビュー
図書館の新刊コーナーで見つけて読んだ。 望外の収穫であった。与謝野晶子や樋口一葉より古いのに、全く古臭くない。唐宋伝奇集や御伽草子のような雰囲気もある。 簡潔な文章、卓越した文章力、予想できない展開。素晴らしい作家に出会えた。翻訳も読みやすくこなれている。 この作家は存命中、イエ...
図書館の新刊コーナーで見つけて読んだ。 望外の収穫であった。与謝野晶子や樋口一葉より古いのに、全く古臭くない。唐宋伝奇集や御伽草子のような雰囲気もある。 簡潔な文章、卓越した文章力、予想できない展開。素晴らしい作家に出会えた。翻訳も読みやすくこなれている。 この作家は存命中、イエイツに激賞され、共に過ごす時間もあったようだ。 ブロンテ姉妹よりは新しいが、アイルランドが19世紀にすでに文化が熟していたことがわかる。ジャガイモ飢饉でも大丈夫だった家系なんだろうか?
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陰鬱で死の影が漂う短編集。快活な男を射止めた謎の女性とその死を描く「海の死」先妻の亡霊と愛犬の不思議な話「先妻」少女を巡り争う男らが死後もなお決着をつける「試合」遺産に目が眩んだ人々とその結末を描く「裕福な女」が良かった。 あっと驚く展開、奇妙な話、怖い話、多彩な展開で飽きずに...
陰鬱で死の影が漂う短編集。快活な男を射止めた謎の女性とその死を描く「海の死」先妻の亡霊と愛犬の不思議な話「先妻」少女を巡り争う男らが死後もなお決着をつける「試合」遺産に目が眩んだ人々とその結末を描く「裕福な女」が良かった。 あっと驚く展開、奇妙な話、怖い話、多彩な展開で飽きずに読む事が出来ました。多作な作家とあるので他の作品も読みたいですね。
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ちょっと不気味で不思議な話もあれば、”いい話”的なオチでまとまった話もあって、この人多彩なんだろうな、もっと読みたいな、と思った。面白かった。
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