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サイレントクライシス の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2024/01/21

不穏な幕開け。 ナイジェリア出張から戻った男性の感染症がきっかけで変死体が発見される。 自殺との結論が出るが死因に疑念を抱いた橋口紀子刑事は独自に捜査を始める。 しかし紀子は轢き逃げ事件の被害者となり…。 その時点で変死体で発見された高村の勤務先、片山興産が関わっている事は...

不穏な幕開け。 ナイジェリア出張から戻った男性の感染症がきっかけで変死体が発見される。 自殺との結論が出るが死因に疑念を抱いた橋口紀子刑事は独自に捜査を始める。 しかし紀子は轢き逃げ事件の被害者となり…。 その時点で変死体で発見された高村の勤務先、片山興産が関わっている事は容易に想像が付く。 一体、この会社で何が起きているのか。 推理しながら読み進めたが、想像以上のスケールの大きさに唖然。 まさかここまで壮大な計画を立てていたとは。 恨みと憎しみ、歪んだ正義により過激化する人々。 復讐からは何も生まれない事を実感する読後。

Posted byブクログ

2024/01/17

刑事が東京中の警察から追われる。警察の捜査を熟知した刑事の逃走は、紆余曲折しながら様々に逃げ続ける様は緊張感があり、読むページがどんどん進んでいった。真田の軍隊との壮絶な戦闘シーンもかなり攻めていて良かった。 ただ、最後の兄弟愛は唐突過ぎて若干気分を削がれたが、全体的には十分に満...

刑事が東京中の警察から追われる。警察の捜査を熟知した刑事の逃走は、紆余曲折しながら様々に逃げ続ける様は緊張感があり、読むページがどんどん進んでいった。真田の軍隊との壮絶な戦闘シーンもかなり攻めていて良かった。 ただ、最後の兄弟愛は唐突過ぎて若干気分を削がれたが、全体的には十分に満足した本だった。

Posted byブクログ

2024/01/08

Amazonの紹介より 品川桜警察署の刑事・橋口志郎は、あるマンションでのサラリーマン・高村の変死事件に臨場する。自殺という結論が出る中、志郎と同じ署の刑事である妹の紀子は、高村の婚約者の話を聞いたことから、その決定に疑念を抱く。 一方、志郎は高村が勤めていた東京都下の建設会社を...

Amazonの紹介より 品川桜警察署の刑事・橋口志郎は、あるマンションでのサラリーマン・高村の変死事件に臨場する。自殺という結論が出る中、志郎と同じ署の刑事である妹の紀子は、高村の婚約者の話を聞いたことから、その決定に疑念を抱く。 一方、志郎は高村が勤めていた東京都下の建設会社を捜査していた。そんななか、紀子が事故に遭ったと連絡が入り、志郎自身も殺人の容疑をかけられ、身内であるはずの警察から追われる身となってしまう。 逃亡を続ける志郎の前に徐々に浮かび上がる強大な「敵」と、事件の裏で進行する日本を揺るがす「ある計画」とは。衝撃のクライムサスペンス! 五十嵐さんの作品というと、「リカ」といったホラー作品や「交渉人」といったハラハラなサスペンスが印象的ですが、今回はハラハラなサスペンス路線でした。 一件の自殺事件から始まり、度肝をぬく展開の連続で面白かったです。本の帯で読む限りでは、兄妹が共に事件の推理をして解決していくことをイメージしていたのですが、蓋を開けてみると・・前半でまさかの展開に驚きでした。微笑ましい兄妹愛があった分、激しい結末へと辿っていくのはなんとも心苦しかったです。 その後も「え⁉︎」と思う展開の連続でした。 特に後半は息つく暇もないくらい緊張感のある攻防戦に、ここまで壮大な展開になるとは驚きでした。 ただ、多すぎる警察官が、一人の男を逮捕しようと奔走するあたりから、あまりの突飛さにちょっと冷めた感覚もありました。 それだけでなく、ある場所を襲撃するのですが、たしかに緊張感のある緊迫した雰囲気でしたが、もう訳がわからないくらいの大規模さなので、現実っぽくないなとも思ってしまいました。 それでも、あらゆるものを駆使して、事件解決へと導いていく描写は、ハラハラさせられました。 「ある計画」とは何なのか?色んな裏切り、兄妹愛、そして渦巻く「近隣」との関係。 まさかの展開に驚かされましたが、一種のアクション劇を見ているようで、その世界観に引き込まれました。

Posted byブクログ